迷子の柴犬さんの保護(2)

2014年5月30日(前編)

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柴さん、我が家の食事はどうですか?

(…グッド!)ウィンク☆

初めて会ったときは私が差し出したオヤツも警戒して食べなかった柴さんですが、
今やモリモリ食べています(^^)

 

 
柴犬さんに朝食を与えた後、
朝6時から7時30分まで、迷子の柴犬さんに関する聞き込みとチラシ配りへ。
柴犬さん本人ならぬ本犬を見てもらった方が効果的だろうと思い、散歩を兼ねて蓮と一緒に出かけました。

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柴さん初ウンチ。
蓮はおしっことウンチを別々にするのですが、柴さんは一緒に。
しかも排便の前兆なく突然したのでギョッとしましたが、快便で安心しました。

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ウンチ回収のとき、蓮は側でお座りをして待っていられるので楽ですが、
柴さんはそういうしつけはされていないようなので、
作業がしやすいよう少し離れた所につないで待っていてもらいます。
短時間ですが、勝手を知っている自分の犬と違い、気を遣うものだと思いました。

声掛けとチラシ配りも簡単なようでなかなか気を遣う作業で、
気さくにに話してくれる方もいれば、少し構えたような感じの方、
中にはあからさまに避けてチラシを断る方もいました。
でもそれは無理もないことで、人の性格は色々ですし、
突如知らない人に話しかけられたら多少身構えるのは自然なことでしょう。
避けてチラシを断った方も、元々他の飼い主さんともしゃべらないと言っていましたから
自分がチラシを受け取っても無駄にしてしまうだけと気遣ってくれたのかも知れません。

私としても、声をかけたりチラシをお渡しすることで余計な負担をかけたくはありません。
ですから、その人のタイプを見ながら近付き方や言葉遣い、話題の切り出し方を選んで行うのですが
これがなかなか神経を使うのです。

DSC_0305蓮「カウンセラーってそういうの得意なんじゃないの?」

いやいや。「人をみる」というのは全身全霊を使うものなのだよ。

 

 

 

1時間半、声掛けとチラシ配りをして歩き回った後はドッと疲れが。
でもまだ始まったばかりです。

柴犬さんが他の市からやってきた可能性もあるため、
この後は柴犬さんを保護した地域だけでなく、近隣の草加保健所、春日部保健所にも連絡を入れました。
警察も管轄の所だけでなく、別の管轄にも連絡しておこうと一報入れたのですが、
ここで思わぬ障壁が。

管轄の警察署では、昨日の電話連絡を以て保護した柴犬と私の情報を受諾し、
飼い主さんから問い合わせがあった場合、こちらに繋げるという手筈でした。

ところが別の警察署では、書類を作成する為に
保護した柴犬を連れて、署か最寄りの交番まで来るようにというのです。

飼い主さんが見つかる可能性が少しでも広がればと思って連絡先も広げたのに、
なんだか面倒くさいことになってきてしまいました。

この警察署での説明では、書類を作成しなかった場合は柴犬と私の情報はこの署内でしか保持されず、
もし管轄外の地域で飼い主の問い合わせがあっても情報を共有できない。
書類を作成すれば、それはオンラインで登録され、県内のどの管轄での問い合わせでもつながる。
書類には2種類あり、
3か月以内に飼い主が見つからなかった場合には私に犬の所有権が移る(飼育の義務が発生する)ものと、
期限の定めはなく、ただ私が犬を保護し預かっている旨を届け出るものがある、とのことでした。

では、県内の全ての管轄に電話で連絡すれば、書類を作成しなくても同じことではないか、
と訊いたのですが
「でもどちらにせよ、一度犬を連れてお越し頂いて、書類を作成して頂く必要があります」
の繰り返し。

それは少しおかしいのでは?

迷子の犬を保護したのも、保健所や警察に通報したのも、すべて自発的な善意で行っていることです。
何の義務でもありません。
それに対してこのような義務や労力を課すのはおかしいのではないか。
交通手段が無かったり、保護した人が高齢であまり動けなかったりで
物理的に犬を連れて行くのが不可能な場合はどうするのか。
どうしても書類が必要なら、郵送か、署から出向いてもらうことはできないのか。むしろそうするのが筋ではないのか。
犬を拾ったことの証明が必要なら署から出向いてもらえればそれで解決するし、郵送なら写真では駄目なのか。

このような事を言いました。
するとこの警察署では、
「ではそちら様の方で、初めに電話した管轄の方にもう一度お問合せをしてみて下さい」
と…。

「こちらとしては昨日、管轄の警察署に連絡をして、それでやるべき事は終えたと思っていたんです。
でも連絡を入れる範囲を広げれば飼い主さんが見つかる可能性も高まると思って、
こうしてわざわざ連絡をしているのです。
私としては昨日の時点で決着していた話だったのです。
それを、昨日とは全く違う話をされて、その挙句に『そちらで確認するように』はおかしいのではないですか?
手続きの内容に相違があるなら、そちらで確認をするのが筋道でしょう。」

こう言うと、電話の向こうの方は「ではこちらで確認し、再度ご連絡が行くようにします」としてくれました。

個人に文句を言っても仕方ありません。
組織の中にいればそのやり方に従わなければいけないこともあります。
ましてや公務員。
ましてや縦割り行政。
でも…こういう時にお役所の慢心を見たような気がして、がっかりするのです。

そして数時間後、元々の管轄の警察署から電話がありました。
それによると昨日の時点で書類作成の話を出さなかったのは、
書類を作成すると飼い主が見つからなかった時、私に保護している犬の飼育義務が発生してしまうため
あえて言わなかったのだということでした。
仮に書類を作らなくても、迷子の柴犬の情報へは県内のどの警察署からでもアクセス可能とのこと。
そして、他の署で話があった「期限の定めのない預かり書類」のようなものは無く、
書類を書くか、書かずに私の任意で犬を保護するかのどちらかだというお話でした。

遺失物法では期間の定めのない預かりというのはおかしいですから、これで私もすっきりしました。
管轄所の警察署では、私の負担を考慮して書類作成の話を出さずにおいてくれていたという訳なのでした。
おまけに、
「こちらでは保護して下さっているだけでも大変有難いのですから、
そちらのご負担の少ないようにさせて頂きたいと思っております」
と!
柴さんを同伴して行かなくてもいいことになりました。

警察に通報はしてあるとはいえ、元の飼い主さんが見つからない限り、
この柴さんの立場はいつまでも宙ぶらりんのままです。
きちんと法的な手続きを踏まえておいた方が、
仮に引き取りたいという人が表れても、誰も現れずに自分で飼わなければならないことになっても
後々のために良いでしょう。

そうしたことを警察の方にお話しし、書類作成の手続きを進めてもらうことになりました。

ドバッと疲れたけど…
思いもよらず管轄の警察の方が「神対応」で、再び活動する元気が出てきたのでした。

 

 

 

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