新しい家族と新しいトレーニングで新しい幸せを得た犬たち

今回はトレーニング中のワンちゃんたちをご紹介します。

以前も記事で書きましたが(→「ドッグトレーニングは飼い主さんとの復習が大事」)、
ドッグトレーニングは飼い主さんによる毎日のトレーニングが不可欠です。

dogtraining (6)
ビシッと決まっていますね!

さてこの2匹のワンちゃん、実は新しい飼い主さんです。
元は別の方の所で暮らしていました。
ライフスタイルが変わり、今までのしつけでは不十分になり新しいトレーニングが必要になることがあります。
この子たちもそうでした。

最初のご要望は、これまでお散歩中に外で排泄をしていたのを、室内でもできるようになりたいということ。

既に成犬なのですが、トイレをしつけ直すことは可能です。
私からはトイレトレーニングの概念(考え方)と方法、
そして子犬にトレーニングするよりも時間と根気が必要であることをお話しました。

今回お伝えした方法を実践するには、飼い主さんにも相当の努力が求められます。
それは飼い主さんの心の強さとも言えるもので、
「大丈夫かな…できるかな…」と、私はいつも少し心配しながら見守る気持ちで次のトレーニングの日を待ちます。

が、私のそんな心配は無用でした。
こちらの飼い主さんは私がお話したことを実施するのに加え、
2匹の排泄の時間、回数、失敗か成功かまでしっかりメモを取って下さり、
見事2匹ともトイレトレーニングを成功されました。
そのしっかりした細かなメモには、私も驚くとともに大感激!

犬のトイレトレーニング
今やもうトイレはバッチリです!

この他、「掃除機の音で吠える」というお悩みがあり、見たところ掃除機に対してかなり強い嫌悪感がある様子。
過去の嫌な経験などもあったのかも知れません。
このトレーニングは長くかかるかなと思いながら、系統的脱感作というもののお話をし、
トレーニングを進めていくことになりました。

トレーニングはやり方だけでなく、その概念(どうしてその方法が効果があるのか)を知っておくことがとても大切です。
それが分かっていれば他のトレーニングへ応用させ、どんどん幅を広げることができます。

…すると、なんとなんと!
次のトレーニングまで少し日が開いたのですが、
その間に私がお話していた方法と考え方を元にご家庭でトレーニングを進め、問題解消できてしまったのです!!

私は二度も嬉しいビックリでした!

私のドッグトレーニングは動物の行動学はもちろんのこと、
心理カウンセリングや社会福祉援助技術を応用しています。
これは他のドッグトレーニングや犬のしつけ教室と大きく違う所かと思います。
ドッグトレーニングでも心理カウンセリングの場でも、クライエントさんの成長と思わぬ強さを見ることがあります。
そもそもそれを援助するのがカウンセリングや社会福祉援助なのですが、
こうして「犬(という問題)」をきっかけに、「犬と一緒に」解決し進歩する姿と強さを見せて頂いたとき、
私は何とも言えない感動を覚えるのです。

こちらのワンちゃんたちは、元は別の飼い主さんでした。
自分で求めた犬の問題ならいざ知らず、他の方から引き受けた犬の問題に取り組まなくてはならないのは、
通常以上の精神的苦労があって当然です。
よくぞここまで頑張って下さったと感服せずにはいられません。

こちらの2匹は歯磨きトレーニングも受けて頂いています。
歯磨きトレーニングの様子も後日ご紹介いたしますね。

dogtraining (7) dogtraining (4)
いっぱい頑張って、いっぱい幸せにしてもらってよかったね!(*^▽^*) 

☆ Ataraxiaはすべて飼い主様のご承諾を得て記事にしております。

 

 

エリザベスカラー練習のすすめ

皆さんは自分の犬さん、猫さんにエリザベスカラーを着けたことがありますか?
近頃は犬猫だけでなくウサギさんやフェレットさんにも使われていますね。
以前、手術をしたときに使ったことがある方も、まだ使ったことがない方もいらっしゃるでしょう。

今回はエリザベスカラーの装着を練習しておくことをお勧めするお話です。

エリザベスカラーを着けられた動物は大抵、とても嫌がるものです。
暴れたり自分で外そうとしたり、固まって全く動かなくなってしまったり。
エリザベスカラーを着けているのがとてもストレスなのは想像に難くないでしょう。

病気やけが、手術後などで動物はそれだけでも疲れ、ストレスを感じています。
エリザベスカラーを着けることのストレスが少しでも減るよう、
健康なうちに事前に練習しておくのは大切なことと考えています。

練習の際に気を付けたいこと、そして飼い主さんがよくやってしまうのは
「うちの子、大丈夫かしら?」
と思いながら、いきなり装着してしまうことです。
その子がどれだけ受け入れられるか試してみたい、という気持ちも働くようですね。

しかし、これでパートナーが嫌な思いをしてしまったら台無しです。
その後もずっとエリザベスカラーを怖がったり、嫌がったりするようになってしまいます。

歯磨きレッスンの際にもお話しているのですが、
歯ブラシもエリザベスカラーも動物にとっては得体の知れない怪しいものです。
エリザベスカラーは初めは見せるだけ、それもさりげなく置いておいて
動物が自由に探索できるようにしておくとよいでしょう。
(かじったり、いたずらしたりしないように目を離さないで下さい。)

動物がエリザベスカラーに慣れたら、今度は首の近くにそっと近づけてご褒美、
それに充分慣れたら首の周りにそっと巻いてご褒美、
それもしっかり慣れたら、ホックやマジックテープを止めてご褒美…
という具合に、徐々に徐々に「いいこと(オヤツなどご褒美)」を与えながら慣らしていきます。
特にホックやマジックテープを留め外しするときは音がするので、動物がびっくりしがちです。
このステップの時は細心の注意を払いながら、動物が安心できるリラックスした状態でおこないましょう。

猫やうさぎ、フェレットなどは犬のようにトレーニングで慣らすことは難しいでしょうが、
それでも段々順応してくるものです。
エリザベスカラーを上手に装着できるには人の練習も重要ですから、
ぜひ練習してみて下さい。

 エリザベスカラーを着けた犬

 Ataraxiaのデモ犬・蓮は、上記の方法でしっかり練習したので、今やエリザベスカラーを見るとウキウキしています。

 エリザベスカラーを着けてリラックス

蓮 「エリカラを着けてもこんなにリラックスしているよ~♪」

 

さて、エリザベスカラーは色々なものがありますね。
動物病院で貸し出されるものもあれば、インターネットで販売されていたり、
自分で自作される方もいます。

私は前回の日本臨床獣医学フォーラム(JBVP)でとても良いエリザベスカラーに出会いました。
そのときの記事はこちら←クリック)

こちら、株式会社ヒューベスの「ワンツーカラー」です。

ワンツーカラー

よくあるプラスティック製のエリザベスカラーは、素材が硬かったり、
不透明なので視界を妨げられて圧迫感がありそうだったりしますが、
このエリザベスカラーはとても柔らかいのです(固めのタイプもあります)。
猫さんや頭の丸い小型犬向けのものもあり、幅広い犬種・猫に対応しています。

透明で圧迫感もなく、特に優れていると私が思ったのは
大きいサイズのエリザベスカラーには外周にも柔らかな素材で縁取りがされているタイプがあることです。
エリザベスカラーが動物自身の体に当たって痛かったり、
家族の方もぶつかって痛かったりすることがあるので、これはとても優しい作りだと感心しました。
動物病院経由で入手できます。
【追記:Ataraxia売店でも購入できるようになりました!!】
(関連記事:Ataraxia売店でワンツーカラー(エリザベスカラー)が買えます

ワンツーカラー

ホックの色がサイズごとに色分けされていて、マーブルチョコのようでとってもカワイイんですよ♪

Ataraxiaでは犬のエリザベスカラー装着練習もアドバイスしています。
どのサイズが自分の動物に合っているか分からない、
ワンツーカラーを試着してみたい、ワンツーカラーを入手したい、などのご希望にもお応えできますので、
お望みの方はご相談くださいね。