歯科眼科治療後にお勧めのエリザベスカラー&Ataraxia売店リニューアル

歯科治療、眼科治療などを受けている犬さん待望の
マズルが出ない長めのエリザベスカラー、「ワンツーカラーML」の販売を開始しました!

Ataraxiaでは、軽くて柔らかく、サイズのバリエーションも豊富な「ワンツーカラー」に惚れ込み、
「Ataraxia売店」で販売を行っております。
ご購入された方々からも嬉しい感想を頂いており、
本当にいいエリザベスカラーだと実感を深めているのですが
歯科や眼科の治療を受けたパートナーのために、もっと長さがあり、マズルや顔が出ず、
前脚や後脚で患部をいじってしまうことを防げるカラーがあるといいなあ、と思っていました。

以前に株式会社ヒューベス様を訪れたとき(→「エリザベスカラーについてのアンケートのご報告」)
もそのようなお話をさせて頂いたのですが、
このたび「ワンツーカラーML」が新しくラインナップに加わりました!!

待っていました~~~!!(≧▽≦)

というのも、エリザベスカラーの長さが足りないとパートナーが患部をいじってしまい、
悪化させたり、せっかくの治療済みの創を開かせてしまうこともあるのです。

これまではオーナー(飼い主)様がそれぞれに、首にスヌードなどを巻いて大きめのカラーを着けたり、
カラーの先に紙などで継ぎ足しをしたり、自作するなどして工夫をされてきたようです。

では、さっそく「ワンツーカラーML」をご紹介しましょう。

 

ワンツーカラーML

ボタンの色はメディカル感のある白です。

シールはかわいい歯のモチーフが使われています♪

では恒例、Ataraxiaのパートナードッグ、蓮に試してもらいます。

蓮の体のサイズ(体重5㎏)からするとだいぶ大きく見えますが、
完全にくつろいでいますね。
むしろちょっと嬉しそう(笑)

 斜め横から見るとこんな感じです。

  

 

 

完全にくつろぎに入りました(^^ゞ

 

蓮「ん?何か言った?」

こんな感じでくつろげるのも、日頃からエリザベスカラーに慣れる練習をしているからです。
(→「エリザベスカラー練習のすすめ」)

比較と参考に、ワンツーカラーSを装着した感じはこうです。

かなり長さが違うのが分かりますね。

ワンツーカラーMLは、ワンツーカラーLove Mを9㎝長くしたサイズに相当します。
歯科医師兼動物看護師としても、歯科治療、眼科治療などを受けている犬さんや
より長さのあるエリザベスカラーをお探しのオーナー様に
特におすすめしたいエリザベスカラーです。

そこで!!

ワンツーカラーLove MLの販売開始に合わせ、
商品をよりお求め安くするために、Ataraxia売店をリニューアルしました!!

名前も改めまして、「Ataraxia販売部」となります。
https://ataraxia.theshop.jp/

Ataraxia売店に比べ

  • 配送方法を見直し、送料をよりお安くできるようにしました!
  • 商品によっては配送方法をお選びいただけます
  • お支払方法は従来の銀行振込に加え、クレジットカード(VISA、MasterCard、American Express)コンビニ決済、またはPay-easyが選べます

と、大幅に改善いたしました。

現在リニューアルオープンキャンペーンとして、アカナファミリージャパンのフード・トリーツ類を8%OFFで販売しています。
取扱数は少なめですが大変お得になっておりますので、ぜひご利用ください。

取扱商品のラインナップはこれからも増えていく予定です。

今後ともAtaraxiaならびにAtaraxia販売部をどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

「エリザベスカラーについてのアンケート」のご報告

先月行った「エリザベスカラーについてのアンケート」では多数の方にご協力頂き、
またtwitterやFacebookでも多くのRTやシェアをして頂き、大変有難うございました。
おかげ様で、実に意義のあるデータやご意見が集まりました。

このアンケートはもちろん個人的興味で行ったわけではなく、
エリザベスカラーの使用実態を調べ、もし必要であるにも関わらずあまり使用されていないのであれば、
その原因は何か、どのような改善をすればよいかを考え、
より快適に使用でき、その結果「使う気になれる」エリザベスカラーができることにつながれば
という考えからでした。

さて、せっかくお寄せいただいたアンケートです。
どうにかして活かしたいと思い、エリザベスカラーを作っている所で
この意見に耳を傾けて下さりそうな会社を探してみました。
既存の製品や規格を変えることはたやすいことではありませんし、
残念ながらエリザベスカラーにさほど情熱を傾けてくれるとも思えない中で、
あの!あの「ワンツーカラー」の株式会社ヒューベス様がお話を聞いて下さいました。

「ワンツーカラーって何?」という方にはコレコレ↓↓
onetwocollarlove
薄くてとても軽く、視界も良いエリザベスカラーなんですよ♪
どれくらい視界が良いかって、ホラ!
ふちどりがないとどこにあるか分からないくらいなんです。すごいですよね☆
(こちらの記事も読んでみてくださいね!→「エリザベスカラー練習のすすめ」)

株式会社ヒューベス様には、エリザベスカラーのデザインや試作に力を注いでいらっしゃるデザイナー様がいます。
その方と社長様が直々にお会いして下さいました。
会社規模ですし、エリザベスカラーのマーケティング調査も十分に行われているでしょうに、
先日の「エリザベスカラーについてのアンケート」結果に真剣に耳を傾けて下さり、
この会社にお話を持っていくことを選んで本当に良かったと思いました。

huves_ataraxiaダンディーな社長です(≧▽≦)

 

ところで、 特にアンケートにご協力下さった方は、結果がどうだったのか気になるところかと思います。
うちの子と比べて、よそはどうなんだろう。
きっとそう思うでしょう。
一部をお見せしますね。

まず「動物は嫌がりましたか」の項目。
(グラフをクリックまたはタップすると拡大されます)
elizabethcollar_enquete1

嫌がらない子の方が少ないですね。それもそうでしょう。
ですから、「うちの子は嫌がって」「うちの子はダメな子」なんて思う必要はないんです。

次に、きっと多くの人が気になるでしょう「エリザベスカラーに慣れるまでの期間」。
elizabethcollar_enquete2

これ、うすうす予感はしていましたが、ちょっとショッキングな結果でした。
なんと40%もの飼い主さんが、慣れる前に着けるのをやめてしまっていたのです。
その理由には、エリザベスカラーでなく代替品を使ったなどもあるのですが、
獣医師の判断なく飼い主さんが自己判断で外してしまっているのが、少し気になるところです。
このことも含め、今回のアンケートで見出された問題点は
今後、改善の方策につなげて行くつもりです。

急に何かが変わったり、新製品が作られたりということは難しいと思います。
しかし、いつか何かの形で皆様の言葉が製品や市場に活かされることを願っています。

 

Tタッチでホームケア

私のパートナードッグの蓮は、体調が悪いと自分で知らせにやって来ます。

特に理由もないのに私の所に来て、すがるような目つきで私に顔を近付けてくるのがその合図です。
蓮自身が何らかの不調を感じて訴えてきているのでしょうから、それはそれで不憫なことです。

ところで、「Tタッチ」というものをご存知でしょうか。
これはリンダ・テリントン・ジョーンズ氏が馬のボディ・ワークからあみだしたもので、
「テリントン・タッチ」とも呼ばれています。
今日では馬だけでなく、犬、猫をはじめ、あらゆる動物に用いられています。
マッサージに近いものといえばイメージしやすいでしょうが、Tタッチが特徴的なのは
その時の動物の状態…たとえば恐怖、興奮、緊張、いらだちのような精神的なもの、
けが、腫れ、痛みなど身体的なものなど、その時々に応じたタッチ方法がある
ということです。
また、Tタッチを通じて飼い主と動物との相互関係を築けるともされています。

私はどんな療法やケアも過信したり妄信したりすることはないので、
Tタッチも参考や補助的なものの一つとして使用していますが、
先日、「おっ?」と思うことがありました。

それは蓮が、体の異常を感じて私に知らせに来たときのことです。

パートナーの具合が悪い時は、なるべく早く癒してあげたいと思うのが飼い主心です。

私にすがって来た蓮を前に、何かできることはないだろうかと考えたところ
このTタッチが浮かびました。
そこでいくつかあるTタッチのうちの一つを試してみたところ、 意識消失もなく、
軽く頭を振る程度の発作で済むことができたのです。

これはとても嬉しい体験でした。
もちろん一度の経験で全てを語ることはできませんが、その後、
蓮が腹痛と思われる体調不良を起こした際もTタッチを行ったところ、
いつもの体調不良よりも早く回復することができたのを感じました。

PhotoGrid_1371092237833.png

蓮 「Tタッチしてもらったおかげか、お腹痛いの早く治ったよ。ありがと。

パートナーの具合が悪いとき、飼い主さんとしては何とかしてあげたいと思うものです。
また、何もできないということに多大な無力感や罪責感を感じることも多くあります。
パートナーがもう助からない状態になってしまった場合、これらの無力感や罪責感が
クリティカル期やペットロスの悲しみを一層深めてしまうことにもつながります。
「パートナーに対して何らかの働きかけを持つことができる」ということは
飼い主さんの心の在り方にも大きく作用するのです。

このTタッチですが、講習やワークショップも行われていますし書籍も販売されています。
「ホリスティックケア・カウンセラー養成講座」でもTタッチの概要が学べます。
愛するパートナーに何かできることをお探しの飼い主さんは、試してみてはいかがでしょうか。

蓮 「ほら…かばさん、宣伝!宣伝!」

おっと。

AtaraxiaのドッグトレーニングやサービスでもTタッチを取り入れていますよ!!

 

 

うんちが出ないのはコーもモンだい

ある日の朝方、うーーんとふんばるも、どうしても出なかったのです。

いきなり唐突でしたね。

蓮のウンチが出ないのです。

こんなことは初めてでした。

結局、その日は何度かふんばりましたが出ず。 少し心配になってくる私。 蓮はもっと不安そうな様子です。

うんちが出ない.jpg

お散歩でもふんばってみましたが、出ない…。

蓮のお尻01_07_2.jpg

泣きつく蓮。 「かばさーん。あたし、うんちが出ないよぅ。」

お尻を見てみると、肛門の左側がこんもりと膨らんでいます。

蓮のお尻01_07.jpg

触ると固い。 これは…もしかすると出口の寸前でで固い便が引っかかっていて 中から押しているために出ないのでは?

これ以上便が出ないのを我慢させるのも良くないので、動物病院へ。 そこで受けた処置は、ナントと言うかやっぱりというか、

摘便

つまり、先生が蓮のお尻の穴に指を入れて、詰まった便を掻き出すのです。

病気や高齢で自力排泄ができない場合によく行われる処置ですが、
蓮、まさか2歳半の若い身空でこんな処置を受けるとは…(;´Д`)

詰まっていたと思われる便を出してもらい、 その日の夕方はまた自分で排泄ができました。

ああ、良かった良かった。

と、思ったのですが…

翌日、また出ないのです。

排便姿勢を取る度に、出ますように出ますようにと願うようになってしまいました。
健康に、正常に戻って欲しいという願いや焦りというのは辛いものです。

願いを込めて、そっと尻を覗き込む…

ん?んん? 赤くなっていないか?

便が引っかかっていて赤くなったとしても、昨日の処置で発赤は引くはず。 なのに発赤がひどくなっているぞ。

これってもしかして、肛門腺が腫れているのでは?

蓮の肛門腺は自宅で私が定期的にしぼっていますが、なかなか出ません。
蓮の肛門腺液は液体ではなく、固体に近いくらいのペースト状なのです。
だから詰まってしまう危険が高く、注意してきたつもりでした。

詰まってしまったか?

昨日行った獣医さんを再び訪れます。 状況を話すと、確かに肛門腺かも知れないとのこと。

歯科でも歯肉が膿んで腫れて来る患者さんが結構いますが、 そういう時は切って膿を出す処置をします。
「ギャー」って?もちろん麻酔をしますよ。

「もし中で化膿していたら、切開・排膿でしょうか?」
「そうですね。腫れがひどくなって破裂するよりは、膿を出してやった方が治りも早くてきれいなので。」

確かにその通りだと思います。

「その場合は局所麻酔ですか?」
「いえ…麻酔の注射をしている方がかえって痛いので、一気にいきます」

確かにその通りだと思います(泣笑)

局所麻酔の注射をプスプスと何度も刺せば刺される痛みは数回。
それならば、膿を出すために太めの針をブスッと1回刺せば、痛みは1回です。

一応、獣医さんと動物看護士さんが肛門腺を代わる代わる絞ってみてくれましたが、
血性の浸出液のようなものが出ただけで、膿も肛門腺液も出ませんでした。
獣医さんがおっしゃるに、「たまってはいなさそう」とのこと。

歯科で歯肉が腫れた場合の切開・排膿の目安は、 触って波動を感じる、
つまり「ぼよんぼよんと中に液体が溜まっている感触があること」です。
十分に溜まっていない状態で切っても、膿が出ないので無駄なのです。

蓮も同じでした。
「抗生物質を飲んでも腫れが引かず、ぼよぼよとした感触になったら来てください。 (切りますからー!)」 でした。

ううっ、破裂するのも切って膿を出すのもかわいそう。 どうか抗生物質よ効いておくれーー!!

で、翌日…

蓮のお尻01_08.jpg キタナイ画像でスミマセン

まだ赤く腫れています。 効いて効いて効いてきいてきいてきいてきいて

蓮「かばさん、うるさいよ…」

さらに服用すること3日…

蓮のお尻01_11.jpg もっとキタナイ画像でホントスミマセン

黄色い膿が排出されています。 まだ少し赤いですが、腫れが引いてきて、腫れていた部分はしぼんだ感じになってきました。

ヤッタ!

こうして1週間後には、正常なお尻に戻ったのでした。

ひどい目にあった.jpg

蓮「ひどい目にあった上に、かばさんに恥ずかしい写真を公開されて、もう人前に出られないよ。」

ごめんね蓮。 こうして症例をお伝えするのも私達の役目。 パートナードッグとしてのお勤めご苦労さん!

結局、肛門腺液が溜まっていたわけではなく、
何らかの原因で感染を起こし腫れてしまったのだろうということでした。
しかし肛門腺液が溜まると腫れたり破裂したりすることがありますので、
これを読んで下さっている方のワンちゃんも、定期的に絞ってあげて下さいね。

 

 

犬のてんかんとサプリメントについて考えてみよう

愛犬のてんかんでお悩みの飼い主さんは、かなりたくさんいらっしゃるようです。

治療についても、

「薬の副作用で愛犬がふらついたりボーッとしているのを見るのが辛い。」 「肝臓に負担をかけると聞いたので怖い。」

などの声をよく聞きます。

この気持ちは私もとてもよく理解できます。

また人によっては、終わりが見えずいつまで続くとも分からない治療は 経済的に負担が大きいという飼い主さんもいらっしゃることでしょう。

てんかんの治療が必要になる目安としては、

  • 月に1回以上(または3か月に2回以上)の発作がある
  • 3か月に1回以上の発作があり、発作の間隔が短くなってきている
  • 1日にに2回以上発作が起きる
  • 1回の発作が30分以上続いたり、意識状態が完全に回復する前に次の発作が起こったりする状態(てんかん重積)

が言われています。

てんかんの発作は次の発作の原因となると言われています。
また、今回の発作は前回の発作の結果であるとも言われているのです。
つまり、てんかんは適切な治療をしなければ、徐々に進行する病気なのです。
ですから経過観察の間もできるだけ発作を抑えたいものです。

そこで、ホリスティックケア・カウンセラーとしての知識から、ハーブのサプリメントを試してみることにしました。

てんかんに効果があるとされるハーブは

スカルキャップ…神経の鎮静作用、抗けいれん作用

ゴツコーラ…血流改善、鎮静作用、脳の機能改善

バレリアン…鎮静作用、抗けいれん作用

イチョウ…脳の血流改善

パッションフラワー…鎮静作用、抗けいれん作用

がよく知られています。 これらが含まれているサプリメントを探して、実際に試してみました。

 

<その1> ヒルトンハーブ トランキリティ

愛犬がてんかんの飼い主さんの間で有名なサプリのようです。
上記の成分のうち、スカルキャップゴツコーラバレリアンが使用されています。
効果の程は効いているのか効いていないのか特に実感はありませんでしたが、
ハーブを乾燥させて砕いた「そのまんま」なので、自然なものだという安心感があります。

ハーブの香りが強いので、パートナーによっては食べたがらない子もいるかも知れません。

 

<その2> ビガープラス バイタル

犬専用プレミアムサプリメント ビガープラス バイタル

ヒルトンハーブ トランキリティの次にこれを試してみました。

イチョウ葉が含まれています。
イチョウ葉は脳の血流を改善するとされ、脳の老化防止や認知症対策で人にも用いられています。
しかし血流改善がてんかんに効くのだろうか…。
疑問を持ちつつ、お値段を見てさらにビックリ!
ぼったくりじゃないのか…?
わらにもすがりたい飼い主さんの心理を利用した商品ではないのか…?
半信半疑がつのりますが、エイヤっと注文してみたら、これがなかなかどうしていいんです。

嫌なにおいや味もないし、発作間隔が随分と延びました。

<その3> アズミラ カーム&リラックス

ビガープラスも良かったのですが、いかんせんお値段が(;´∀`)

ビガープラス並の効果があり、それでいてお手頃な価格ならそれに越したことはありません。
で、口コミ等を利用して探してみたのがこれです。
スカルキャップバレリアンが使用されています。
液体で、スポイトのついたボトルに入っているので、使う際に手間がありません。
味はとても苦いのですが、与えるのは少量なのでフードに混ぜてしまえば影響なし。
1回に与えるのが数滴なので、とても長持ちします。

肝心な効果も、ビガープラスに匹敵するくらい発作間隔を延ばすことができました。

以上、Ataraxiaで実際に試したサプリメントをご紹介してみました。
この記事を読んで下さっている方の中には、
パートナーのてんかんでお悩みの飼い主さんもいらっしゃるかも知れません。
ハーブやサプリメントは体質改善や治療の補助として使う分には良いと思いますが 
それを過信しないようにご注意下さい。
てんかんに限らず、薬は副作用の心配もつきまとうものですが
薬を止めてしまってサプリメントに頼り切ることは、決してパートナーのためにはなりません。
かかりつけの獣医さんとご相談の上、パートナーのために一番良い選択は何なのかを考えてあげて欲しいと思います。

 

 

ペットにお金をかけられますか

とても考えさせられる出来事がありました。

ある、犬を飼っているという方のお話です。
その方の犬は、ある悪性の病気にかかっているそうなのです。
身体も不自由になってしまい、痛いのでしょうか、片足はもう地面に着くことができず、
持ち上げるようにして歩いているそうなのです。

「そうなんですか…それは可哀相ですね。治るといいんですが…。

この私の言葉に、その飼い主さんはきょとんとしたような、意外な表情を浮かべました。
(あ、もう治る見込みがないのかな…。)
飼い主さんの表情から、私はそう察知しました。
「治るのは難しそうなのですか?」
と訊くと、こんな答えが返ってきました。

「いえね、人に聞いたら犬のその病気は治らないって。それに高い治療費もかかるでしょう?
ペットの保険があるから入っておいた方がいいよとは言われていたんだけど、まぁ、ね。」

すなわちこの方は、ペット保険には入っていなかったのです。
そして、その飼い犬がかかっている病気についても諦めてしまっているようでした。

その病気は現代であれば、高度な医療を受ければ治すことも可能な病気です。
その飼い犬はもしかしたらもう末期で治る見込みはないのかも知れませんが、痛みの緩和などしてあげられるケアはまだあります。

そいういうこともあり、私は「治るといいんですが」と、獣医療にかかっているのが当然のこととして話してしまいました。
昨今は飼い主さんの意識も高まり、きちんとしたしつけと正しい食事、高度な医療を求める飼い主さんが増えてきました。
そのような中で私もつい無意識に、治療を受けているのが当たり前と思ってしまっていたのです。

この飼い主さんのように、飼っている動物が病気でも獣医療にかからない理由はいくつかあります。

経済的理由
治療を受けさせてあげたいが、お金がない。
知識がない
その病気はもうどうしようもないのだと思い込んでいる。または、一体どうしたら良いのか分からない、など。
価値の問題
動物にそこまでお金や手間をかけるという発想がない、またはそこまでしてやる必要はないと思っている。

などが考えられると思います。
このどれが欠けても、動物にお金をかけられない、という結果が訪れます。

この飼い主さんのようなケースはまだまだたくさんあるのだということを、
不覚にも私はすっかり意識から抜けてしまっていたことに気付きました。
近頃、蓮の治療で高度な医療機関を巡ったり、意識の高い飼い主さんと触れ合う機会が多かったことが影響していると思います。

しかし私が働きかけていくべきは、上記のような飼い主さんや、その「ペット」なのだと思います。
飼っている動物にどれだけお金をかけることができるか、これは実に難しく複雑な問題です。
これらの問題については引き続き、提言をしていきたいと思います。