お店の前のリードフック

近頃、コンビニエンスストアなどの前で このようなリードフックを見かけるようになりました。

 

dsc_0177-252x400

買い物の用事と犬の散歩を一度に済ませられるので便利だと思う人もいるでしょうし、

お店にとっても店の利用の機会を増やすことができるというのが狙いでしょう。
私も忙しい時などは買い物と散歩を別々に行かなければならないのがもどかしかったり、
散歩中にふと買い物を思いついた時に、「ああ、散歩がてらに買えたらなぁ~」と思うときがよくあります。

かつて「お買い物をする犬」や「お店の前で待っている犬」は、賢い犬として感心されました。
しかし現代では、買い物途中やお留守番中での事故やいたずら、盗難などがあり、
意識の高い飼い主さんの間では買い物や店の前で待たせることはしなくなってきました。
その一方でいまだに「店の前で待っている犬=イイコ」というイメージは根強く、
Ataraxiaでも「店の前で待っていられる犬にしたい」というご希望が寄せられることがあります。

しかしこの、お店の前のリードフック、私は懸念せずにはいられません。
なぜならば前述のとおり、犬の盗難やいたずらが相次いでいるからです。

よくあるケースが、

  • 買い物中に店の前につないでいた
  • 自転車のかごに犬を入れて待たせたまま買い物をしていた
  • 玄関前につないでいた
  • 車の中に犬を待たせていた

などです。 被害に遭った方は、

  • 少しの時間くらい大丈夫だと思っていた
  • この地域は大丈夫だと思っていた
  • うちのコはしつけられているイイコだから大丈夫だと思っていた
  • 犬を盗むなんて考えてもみなかった

などと言います。
しかし現実に被害が相次いでいる今、大丈夫だろうと思わないで、慎重に自衛することが大切だと思います。
被害だけでなく、待っている犬に手を出した人が噛まれて、加害者側になってしまうこともあるのです。

そこでこのリードフック、実際に使ってみるとどんな気分なのか、実際に試してみることにしました。

蓮は訓練されている犬なので、ひとりできちんと待っていることには問題ありません。
問題は誰かが何かをしないかということです。

蓮のリードをフックにつなぎ始めると、私の心の中で変化が起こりました。
通行人、店に来ている人々、駐車場の車に乗っている人、すべてが怪しく思えてしまうのです。
(ああ…あの人、やたらとこっちを見ているな…。私が店内に入った後、蓮に何かしないだろうか。)
(あの運転席の人、用事が済んだのになぜすぐ発車しないでこっちを見ているの。怪しい…)
犬をつないでいるから「へぇ」と何気なく見ているだけかも知れないのに、何もかもが怪しく感じられてしまいます。
ふと先日、どこかで見かけたポスターの
「犯罪者は何食わぬ顔をしてお客様の中に紛れています」
というようなコピーが頭をよぎりました。

そして店内へ。 蓮とリードフック1

この間、何もないよう協力者の方に見守っていてもらいました。

 

 

 

 

 

 

 

一刻も早く買い物を済ませようと思うあまり、 店員さんの「いらっしゃいませー」を振り払うかのようにダッシュしてしまいました。
よっぽど怪しいのは私です(-_-;)
買おうと思っていたものを、かごも持たずに手で掴んでレジへ。
「こちら、温めますか?」
という言葉にも、いつもならゆったりと
「いいえ、結構です」(ニコッ)
と答えるのに、この日ばかりは
「ええい、いらんわい!!」
…とはさすがに言いませんが、内心ではそんな気持ち。
今こうしている間にも何か起きていたらどうしよう。
実際の盗難やいたずらでは、まさにこうして買い物をしている間に起きているのですから。
焦りでいやな汗がドッとにじむのを感じました。

いつものお会計も恐ろしく長く感じられ、やっと(やっと!)商品を受け取って店を飛び出しました。

蓮「あっ、出てきたー。なんだかテンパっているねぇ。」

蓮とリードフック2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この体験で私が感じたことは、「何かあったらどうしよう」という心配や焦りももちろんですが、
周囲の人すべてが怪しく思えて疑ってしまうという、猜疑心にあふれた心になってしまうことでした。
それはとても嫌な体験でした。
おまけに焦るあまり、間違ったものを買ってきてしまったというオチもつきました(-_-;)

インターネットで検索をすると、お店の前のリードフックは概ね好意的に受け取られているようですが、
その中にも数少ないながら、つながれた犬の安全を懸念する意見も見受けられます。

あなたは、どう思いますか。