獣医学総合誌MVMに川久保の「犬猫の歯みがき指導」掲載

2015年7月1日発売の獣医学総合誌「mvm」に、川久保が書いた
「飼い主さんに伝わる歯みがき指導」が掲載されています!

mvm156号の特集は
「犬猫の歯の健康のために」
なんと、156号と157号の2号にわたり、前編と後編での特集なのです。
まさに、犬猫の歯科やオーラルケアに関する意識とニーズが高まっている表れです。

執筆者は日本小動物歯科研究会の会長である藤田桂一先生(フジタ動物病院)、
大場茂夫先生、大風百合子先生(日本大学動物病院歯科)、
網本昭輝先生(アミカペットクリニック)、
江口徳洋先生(千村どうぶつ病院)、
幅田功先生(センターヴィル動物病院)

また、レポートとして、とだ動物病院の戸田功先生も
「飼い主に正しいデンタルケアを指導するコツ」
を書かれています。

いずれも動物歯科の第一人者という、そうそうたるメンバーです。
その中で、川久保純子(Ataraxia)が記事を書いています。

大変な栄誉です。いいんでしょうか~(;´∀`)

題は

「飼い主さんに伝わる歯みがき指導」

歯科医師としての歯科知識やTBIの経験に、
教職時代の経験、ドッグトレーナーとしての経験と知見、
さらにはカウンセラーとしての心理的な知見を交え
「歯みがき指導がどうして伝わらないか」
「そもそも、伝わっているとはどういう状態か」
「どうしたら『できる』ようになるのか」
を、インストラクショナルデザインの考え方をベースに解説しています。
犬猫の歯みがき指導をインストラクショナルデザインから解説しているのは、
おそらく本稿が初めてだと思います。

さらに!
なんと川久保の記事は、指導の方法とコツを解説した前編に加え、
「飼い主さんに伝わる歯みがき指導 実践編―歯みがき攻略の8ステップ―」
として、口に触れない動物が口を開けて歯の内側や咬み合わせ面を磨けるようになるまでも
懇切丁寧に写真付きで解説しています。

さらにさらに!!
MVM 156号に掲載されているパスワードを入力しますと
株式会社ファームプレスのMVM専用ページから
この「歯みがき攻略の8ステップ」の動画が視聴できるのです!!

この動画は、Ataraxiaの歯磨きレッスンを受講された方に差し上げている
Ataraxiaオリジナルの歯みがき解説DVDの動画の一部に加え、
MVM誌用に新たに撮り下ろしたものもあります。

MVMは獣医学の専門誌ですが
私の記事は「歯みがき指導」ということもあり、
獣医師の先生方をはじめ
歯みがき指導を現場で受け持つ可能性の高い動物看護師さんにもすんなりと読めるよう
できるだけ平易な文章で、なおかつMVMの格調高さを損なわないよう工夫したつもりです。

この記事は歯みがき指導をしたことがない、しているけれど手ごたえを感じられないという
獣医師の先生方、動物看護師の方々はもちろんのこと
一般の飼い主さんにも「犬猫の歯みがきの解説書」としても活用して頂ける内容と構成です。

Ataraxiaの歯みがきレッスンのエッセンスが惜しげもなく詰め込まれています。

蓮 「これを読めばAtaraxiaの歯みがきレッスンはいらないんじゃ…」

それはまた別の話です(^_^;)

専門誌ゆえ一般の書店やAmazon等ではお取り扱いがありませんが、
株式会社ファームプレスのサイトからオンラインでご購入できます。
http://www.pp-mvm.com/books/contents/60

ペットの歯みがきをお考えの飼い主様も、動物病院の先生方、スタッフの方々も
そのまま手引書として使える内容です。
(おっと、文章や写真、動画の流用はダメですよ^^;)

専門書なので少々お値段がはりますけれども、ぜひご一読のうえ
お手元に一冊置いて頂ければと思います。

川久保純子&蓮&MVM

美容無麻酔歯石除去、ですって!?

動物の「美容無麻酔歯石除去」なんて言葉が出てきました。

犬猫等、動物のお口の健康への意識が高まるにつれ、歯石除去のニーズも高まってきました。
一方で「無麻酔歯石除去」の問題が広がっていることは、
Ataraxiaのサイトやブログなどでも折につけお話をしています。

ところが今度は「美容無麻酔歯石除去」という言葉が出てきて驚いています。
「美容」を付けることで、これは医療行為ではないということを暗にほのめかしているようです。
色々な手口にびっくりです。
人間でも、目や眉に入れ墨を入れる行為を「アートメイク」と称し、
医師の資格を持たない人が行うことがしばしば問題となっているのに似ています。

視点を変えれば、無麻酔歯石除去の危険性や為害性が知れ渡ってきたために、
こうしたやり方で逃げ道を作り、生き残ろうとしているのかも知れません。

無麻酔歯石除去や美容無麻酔歯石除去について、
中には治療目的ではなく美容目的であると謳っている所もあり、
それはペットショップやトリミングサロン、トリマーにとどまらず、獣医師でもそのように言っている人もいます。
「麻酔をかけての歯石除去は医療目的、無麻酔での歯石除去は美容目的。これが違いです」
と説明している獣医師もいます。

歯石除去の目的が麻酔の有無で区別されるなど、そんな区切りはありません。
歯石を取れば見た目もきれいになるというだけで、歯石除去という行為は医療行為です。

そして
「どちらが良いかは飼い主さん自身が決めて下さい。」
と…。

嘆かわしいです。
飼い主さんに「自己決定」させることがインフォームドコンセントだとでもはき違えているのでしょうか。
無麻酔歯石除去が動物にとって大変危険であることはもはや自明です。
獣医師はこうしたデメリットを飼い主に正しく分かりやすく説明するのが義務です。
全身麻酔をかけることとかけないこと、歯石除去を行うことと行わないこと、
それぞれのメリットとデメリットを飼い主に説明し(もちろん分かりやすく、です)
病気がある、高齢であるなど全身麻酔の負担が大きいときは
代替案なども考えながら、飼い主が納得して治療に同意できるようにすること。
それがインフォームドコンセントです。
正しい説明もせず判断を飼い主に丸投げするような所は、何かがあったときに

「あなたが決めたことですから、あなたの責任です。」

とでも言いかねません。

また、歯磨き教室を行っているトリミングサロンやペットショップ、動物病院ならば
正しい情報をくれるような気がするかも知れませんが、そうでもありません。
犬や猫の歯みがき教室が無麻酔歯石除去の宣伝とセットになっている所が増えています。
イメージに惑わされないようにしてください。

歯石除去は目的のいかんに関わらず医療行為です。
無麻酔歯石除去によってかえって歯周病が酷くなったり
あごの骨を骨折したり口の中や目や顔などを傷つけるという事故も起きています。
意識がある状態での歯石除去は、動物の心に深い恐怖不快感をもたらします。
それがたとえ、おとなしくしていたとしても、です。

あなたの大切なパートナー、大事な犬や猫を思うなら
トリミングサロンやペットショップ等で受けないで、
正しい動物歯科の知識を持つ獣医師のもとで受けて下さいね!!