ペットの防災と飼い主の役割

9月1日は防災の日、皆様は備蓄品の確認や対策などはされたでしょうか。
今回はペットの防災について書いてみます。

災害時、飼い主の役割として重要なのは

  1. 災害に備えておくこと
  2. ペットとの同行避難
  3. 避難先での適切な飼育管理

です。

災害への備えは、自宅の防災対策(耐震構造、家具の転倒防止など)、
物資の備蓄、家族や親戚などへの連絡手段の確認などがあります。
まずは「人の安全の確保」をはからなければなりません。
それは人命尊重というだけでなく、
人の安全を確保できなければペットの安全も確保できないことにつながるからです。
阪神・淡路大震災以来、書店では様々な防災対策本が売られていますし、
ホームセンターに行くと防災グッズも充実しています。
こうしたものに目を通し、対策をしておくといいでしょう。
東京都が出している「東京防災」、こちらはイラストがふんだんで分かりやすく、
内容も非常に充実していてとても良いです。
ネットで読むことができますよ。

http://www.bousai.metro.tokyo.jp/book/main/index.html

被災した際は「ペットとの同行避難」が原則です。
よく誤解をされているのですが、ペットとの同行避難とは避難先でペットと一緒に暮らすことではありません。
避難先まで飼い主がペットを同行して安全に避難することをいいます。
ですから、避難先でペットの生活する場所が確保されているわけではないのです。
同行避難の後は、自宅や周辺が安全であれば帰宅して自宅避難、
人は避難所で生活し動物は自宅で飼育、
人と動物が避難所で共に生活する避難所飼育、
などがあります。

動物の防災対策としては、

  • 迷子対策
  • 食餌対策
  • 健康・衛生対策
  • 安全確保のためのトレーニング

が必要でしょう。

迷子対策としては犬の場合は鑑札・狂犬病予防接種注射済票を着けることがあげられ
これは法律でも定められていることです。
狂犬病予防接種を受けていることが分からないと、
避難所や動物救護所で受け入れてもらえないこともあります。
しかし被災した状況では鑑札や注射済票だけでは飼い主がすぐには分からないことが考えられるので、
迷子札も付けておくと良いでしょう。
また小型犬には鑑札や注射済票が大きすぎるので着けていないことも多いです。
ここは各自治体などで小型軽量化するなどの改善をはかって欲しいものです。
さらに近年はマイクロチップが推奨されています。
私も迷子の柴犬を保護し、飼い主が見つからないまま1週間ほど保護していたことがありますが
「マイクロチップさえ入っていたら…!」
ととても歯がゆい思いをしました。
東日本大震災の被災地でも同様のことがたくさんあったそうです。
中には迷子の動物を保護し、飼い主を探さないまま次の里親に譲渡してしまうというケースも耳にしたことがあります。
マイクロチップは体内に埋め込むのでいや、かわいそう、など
飼い主側の心理的抵抗があるのが欠点ですが、
近年マイクロチップの大きさもさらに小さくなり、挿入時の動物への負担も小さくなりました。
鑑札・注射済票・迷子札は外れてしまうこともありますが、
マイクロチップならば確実です。
まだマイクロチップを入れていない飼い主さんは検討してみてもよいのではないでしょうか。

迷子札

犬の鑑札をモチーフにしたオーダーメイドの迷子札。裏には名前と電話番号が刻印できます。

避難先での適切な飼育管理として、
ペットの食べ物を数日分備蓄しておく食餌管理がまず大切です。
ドライフードなどは長持ちしますが、備蓄用にしておくと古くなって劣化してしまいますので
新しいフードを買ったら保存しておいたものを消費し、
それが無くなったら前回買っておいたものを使い、また新しいものを買うという風に
サイクルでおこなっていくと良いでしょう。
また、ドライフードだけだと被災状況では飲水量が十分に摂れないことがあるので
保存のきく缶詰やレトルトのウェットフードも確保しておくのはおすすめです。
(ちょっと重くなるのが難点ですね。)

意外とあるのが、動物に給餌するための食器がない、
食器が変わると食べない(特に猫など)ということです。
折り畳み式の動物用食器も用意し、日頃も時々それを使って食べさせるようにしておくといいです。

ヤミートラベルボウル

三つの器を一つに組み合わせることのできるシリコン製の食器。密閉できるので中に水やフードを入れてもこぼれません。

ヤミートラベルボウル

健康・衛生対策としては、常用している薬があればそれを数日分確保しておくこと、
応急処置用の薬や道具を用意しておくことがまずあげられます。
被災時は獣医療を受けることが難しくなるので、持病があり常用している薬がある場合は
数日分の確保があると安心です。
体重の増減で薬の量も変わりますから、あらかじめかかりつけの獣医師に相談しておく方が良いでしょう。
また、動物は人間以上にケガのリスクが高まります。
応急処置用の薬や包帯などは普段から常備しておくと、災害対策以外でも安心です。
そして忘れてはならないのはワクチン接種です。
例えば被災地ではネズミが大発生しましたが、ネズミはレプトスピラという人獣共通感染症を媒介し、犬にも感染します。
自分の犬が感染しないようにするだけでなく、
感染した自分の犬が他の人に感染症を移さないようにするためにも
ワクチン接種は大切なことなのです。
さらに繁殖制限(去勢・避妊)についても述べておきます。
被災地で飼い主とはぐれたペットが他のはぐれた動物と繁殖行動をし、増えてしまうことが問題視されています。
これらの増えてしまった動物は野良犬・野良猫問題となり、
やがては殺処分へとつながってしまいます。
未去勢・未避妊でも飼い主がしっかり管理していれば平時は問題がなくても、
被災時にはぐれた場合はそうは行かないということを知っておいてください。

最後に、動物の安全のための対策です。
Ataraxiaではドッグトレーニングを始める前のご説明で
「これだけはできるようになりたいこと」
「これはしない(やめさせる)こと」
をリストアップしてお話しています。
これらは人と犬の日常生活を楽で楽しく快適にするだけでなく、
災害時も想定しておこなっています。
例えば人に慣れておくことは、迷子になったりケガをしたりした場合に保護される可能性を高めます
人馴れや他の動物慣れ・環境慣れをしておくことは、避難所で生活をしなければならない場合に
動物自身のストレスを軽減し、他の人々へ迷惑をかける可能性を減らします
犬の場合は、おいで(来い)、おすわり、待て、などの基本トレーニングは危険回避に役に立ちますし、
人の指示を聞くようにしておくことは前述のように保護される可能性を高め、
全体的な安全確保につながるのです。
避難所ではケージやクレート、段ボール箱の中で過ごさなければいけないことも想定されますから
ハウストレーニングは必須です。
犬の場合はその習性から、適切にトレーニングをすればハウスのような個室は落ち着くスペースになります。
逆にトレーニングができていないと、閉じ込められたストレスから吠えたり暴れたりするので
犬自身と周囲の方々へのことを考えると、ハウストレーニングは欠かせません。
猫は屋外に出ますと感染症にかかるリスクが非常に高いので、
日頃から室内飼育をし、キャリーバッグ等の練習もしておくと良いでしょう。

ハウストレーニング

大きな段ボール箱は犬の遊びにもハウストレーニングにも使えます。

ソフクレート

丈夫な布製のクレート。折り畳みができるので便利です。

ハウストレーニング。
ハウストレーニングは家の中だけでなく、屋外などでもおこなうと効果的です。

普段のお散歩のときは決められたコースを決められた時間に歩くのではなく、
ランダムな時間にランダムな場所を歩くのも良いでしょう。
それが環境の変化への適応につながります。
地域の防災拠点や避難場所を確認しながら散歩をすると一石二鳥ですし、
愛犬を連れての旅行やドライブも知らない土地への適応や同行避難の練習にもなります。
動物はケガをしやすいですから、服や靴を身につける練習も役に立ちます。

犬の靴

犬の服とゴム製の靴。被災地ではがれき等で足を傷つけやすく、特に大型犬は抱えて連れて歩くことが困難なので、靴を履く練習をしておくのはおすすめです。

防災対策は日常の中にも散りばめられています。
対策をすることは愛するペットを守るためだけでなく、
飼い主としての社会への責任を果たすことにもなります。
ぜひ、楽しみながら対策をしてくださいね!

Ataraxia 蓮

防災対策は人についても動物についても語り尽くせないほどたくさんあります。
より詳しく知りたい方へ、環境省による
「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」をご紹介します。

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506.html

 

 

 

犬の甘噛み・噛みぐせを放置しないで

最近、咬む犬の飼い主様からのご依頼が増えています。

なぜ咬むのでしょうか?

犬にとって咬むのは本能的な自然な行為です。
恐怖、威嚇、怒り、相手との力関係を確かめる、自分の力を示す、自分の要求を押し通す、など
自分の意思を伝え、自分を守るための犬にとっての手段の一つです。
咬むと自分にとって不都合がある、あるいは咬む必要などないということを学習しないと
いつまでも咬むことは無くなりません。

よく、子犬の頃に「甘噛みだから」と
子犬がじゃれついて手などを噛んでくるのをそのままにしている人がいます。
「家族にしか噛まないので」
という人もいます。

それでいいと思いますか?

たとえ力のゆるい「甘噛み」であっても、家族にしか噛んでこなくても、決してそのままにしてはいけません。
放置していると、犬は

「人の手を噛んでもいいんだ」

と学習してしまい、他の人をも噛むようになってしまうおそれがあります。
ゆるい甘噛みであっても、家族ならそれに慣れているかも知れませんが
他人にとって「犬の歯が当たった」というのは大きなショックになります。
もしそれが子供であれば、子供は言葉の表現がまだ十分ではありませんから

「かんだー!」

と言うかも知れません。
それを聞いた保護者の方はどう思うでしょう。
大問題に発展する可能性だってあるのです。

さて、犬に咬まれるのはトレーナーの恥ともいいますが、
さすがに何匹もの犬に会っていると、中にはこういうことも起きます。

犬に咬まれた傷

やられてしまいました。
受傷の翌日の状態です。
まだ生後半年にも満たない小型犬が服の上から咬んだだけでもこれです。
仕事上こういうことは起きうるので問題にしていませんが、
誰かの飼い犬が一般の人を咬んでこのような傷を作ってしまったらどうなることでしょう。

また、犬は甘噛みをしながら相手の反応や力関係を確かめているといいます。
子犬の甘噛みを放置していると、成長とともに顎の力もだんだん強くなり
人はやがて噛まれることに恐怖感を感じるようになってきます。
犬は人が恐怖を感じ怯えていることを察知します。

噛みつく力が強くなる→人が怯える→犬は自分の要求を咬むことで押し通そうとする→いうことを聞かなくなる→手に負えなくなる

というサイクルができはじめ、
その内に咬まれることが怖くて犬を構わなくなり、
トレーニングの機会も減り、
犬とのコミュニケーションも取らなくなり、
やがて犬をかわいいと思えなくなり、
虐待や遺棄、殺処分

などという最悪の結果を招きかねません。
これでは人も犬も不幸になってしまいますね。

犬の噛み癖は甘く見ず、決して放置しないで、
しっかりとトレーニングしてやめさせるようにしましょう。

 

 

犬のお年玉に知育玩具

明けましておめでとうございます!

蓮「はぁ~、しかしお正月もすることなくて退屈だなぁ…。」

蓮にはお年玉があるよ。

蓮「えっ!?」

昨年は随分頑張ってくれたからね。そのお礼も込めて、今年のお年玉はナント豪華なー…

蓮「豪華な?」

蓮さん、ところでお正月の遊びといえば何だね?

蓮「ふくわらいとか、すごろくとか、ゲーム?(現代でやっている人を見ないけど…)」

その通り!そこで今年のお年玉は、ゲーム好きの蓮さんに犬用の知育玩具を
ななナント、三つも用意しましたよ!!

犬用知育玩具

 バァ~ン!!

 おいしいものかと思って、一瞬悪い顔をした蓮。
蓮の悪い顔

蓮にはスライドタイプの知育玩具があるのですが、
何度も遊んでいるうちに攻略法を覚えてしまい、
今やもう悩まずに解いてしまうのです。

こんな風に…

そろそろ新しい知育玩具を買ってあげたいと思いながらも、
犬用の知育玩具は結構いいお値段がするんですよね。
有名なニーナ・オットソンのものなどは3000円以上から。

そんなある日、ドッグトレーニングのお客様に知育玩具のお話をする機会があった際に
ちょっと調べてみたら、お手頃価格のものがいくつか見つかったのです。

蓮に買ったのはこちら。

 

 

 

 

 

 

 

ところで、犬の知育玩具はオススメですよ。
初めはガチャガチャいじっているうちに偶然景品(オヤツ)を発見できていたのが、
やがては上の動画のように、解き方を覚え、考えて遊ぶようになります。
頭を使って遊ぶようになるのですね。
人間も手先を使うと頭が良くなるというように、犬も前脚を使うことで頭が活性化されるようです。

頭を使うことを覚えた犬は、その後の遊びやトレーニングもぐんぐん覚えが良くなり、バリエーションも広がります。
いわゆる「頭のいい犬」になるのです。

高齢の犬も頭を使い刺激するので、認知症の予防に効果的です。

また、知育玩具はすぐに景品(オヤツ)が手に入らないので、忍耐力を養うことにもなります。
犬に忍耐力?と思いますか。
犬の忍耐力は重要ですよ。
例えば「待て」ができたり、飼い主さんの食事を邪魔せずにいられたり、
咬みつきや飛びつき、無駄吠えを抑えたり。
犬が自分の欲求を押し通そうとばかりせず、ワガママにならず
飼い主さんの指示をよく聞けるようになるためには、忍耐力という基礎は大切なのです。

真夏や極寒の冬、雨の日などお散歩に十分行かれず、犬が運動不足や欲求不満になっているときも
知育玩具は役に立ちます。
頭を使うことは相当なエネルギーを消費するのです。

というわけで、犬の全年齢を通してオススメな知育玩具。
蓮さんにさっそくプレイしてもらいましょう!

まずは、一番簡単だろうと思われたものから。

 

手持ちの知育玩具の攻略法をマスターしているので、もっと早く解けるかと思いましたが
意外に時間がかかりました。

では次。

このおもちゃは、一度スライドに成功すると5か所の景品が一度に手に入ってしまうのが誤算でした(笑)
先程のおもちゃより簡単だったかなと思いきや、2段目をスライドさせるということが分からなかったらしいです。
1:14と1:37でヒントを与えていることに注目して下さい。

「知育玩具を与えてみたけど、うまく行かなくて諦めてしまったようです」
「オヤツが取れなくてつまらないのか、あまり遊びませんでした」

という飼い主さんの声をよく聞きます。
考えてもみてください。
私達もパズルやゲームをするとき、いきなり難度の高いものだと全く解けず、
面白味がなくてプレイするのをやめてしまうでしょう。
あまり簡単でも面白くありませんね。
「そこそこ難しいけど、それなりに解ける」
程度のものが、解けたときの達成感や満足感をもたらし、やりがいを感じられます。

犬も同様です。
犬のレベルに合わせた知育玩具を選ぶことが大切です。
「ひとりで長く遊ばせていたいから」
と、なるべく難しいおもちゃを与えようとする飼い主さんもみられますが、
これでは犬のやる気をそいでしまい、おもちゃそのものへの興味も失わせてしまいます。
これまで頭を使う遊びやおもちゃに親しむ機会のなかった犬ならなおのこと、
難易度は低めに設定し、解けなさそうなときにはヒントを与えて
自分で解ける楽しみを味わわせてあげましょう。

さて、蓮はゲーマーなので、難易度の高いものでもチャレンジできると思います。
蓮さん、プレイしてみる?

(長いので適当に早送りして見てください。)

この動画でもヒントを与えていましたね。
黄色いキャップを外すというのが分からなかったようなので、
ヒントとして「持って」という指示を出してみたのですが、やっぱり分からなかったようです。

このように課題が難しすぎるときは、細分化していくのが有効です。
「黄色いキャップはくわえる(そして外す)ものだ」
と印象付けるため、キャップだけでトレーニングします。

 

まとめとして、知育玩具で遊ばせる際のコツと注意点を挙げておきます。

  • 景品(オヤツ)を隠すタイプが多いので、においの強めなものが良いでしょう。
  • 景品への魅力が高いとチャレンジする意欲もわきます。普段与えているオヤツではなく、特別なもっといいものを景品にしましょう。
  • 犬が遊ばないときは、難易度が高すぎるか、どうやって取り組んだらよいか分からないという場合があります。もっと簡単なものからスタートしたり、ヒントを与えたりしましょう。
  • 犬がかじったり壊したりすると、思わぬ事故のもとになります。遊ばせている間は目を離さないようにしましょう。
  • パーツが分かれるタイプのものは、外したパーツを飲み込んでしまうなどのおそれがあります。放置せずに必ず回収しましょう。

それでは、楽しく遊んでくださいね!

 

エリザベスカラー練習のすすめ

皆さんは自分の犬さん、猫さんにエリザベスカラーを着けたことがありますか?
近頃は犬猫だけでなくウサギさんやフェレットさんにも使われていますね。
以前、手術をしたときに使ったことがある方も、まだ使ったことがない方もいらっしゃるでしょう。

今回はエリザベスカラーの装着を練習しておくことをお勧めするお話です。

エリザベスカラーを着けられた動物は大抵、とても嫌がるものです。
暴れたり自分で外そうとしたり、固まって全く動かなくなってしまったり。
エリザベスカラーを着けているのがとてもストレスなのは想像に難くないでしょう。

病気やけが、手術後などで動物はそれだけでも疲れ、ストレスを感じています。
エリザベスカラーを着けることのストレスが少しでも減るよう、
健康なうちに事前に練習しておくのは大切なことと考えています。

練習の際に気を付けたいこと、そして飼い主さんがよくやってしまうのは
「うちの子、大丈夫かしら?」
と思いながら、いきなり装着してしまうことです。
その子がどれだけ受け入れられるか試してみたい、という気持ちも働くようですね。

しかし、これでパートナーが嫌な思いをしてしまったら台無しです。
その後もずっとエリザベスカラーを怖がったり、嫌がったりするようになってしまいます。

歯磨きレッスンの際にもお話しているのですが、
歯ブラシもエリザベスカラーも動物にとっては得体の知れない怪しいものです。
エリザベスカラーは初めは見せるだけ、それもさりげなく置いておいて
動物が自由に探索できるようにしておくとよいでしょう。
(かじったり、いたずらしたりしないように目を離さないで下さい。)

動物がエリザベスカラーに慣れたら、今度は首の近くにそっと近づけてご褒美、
それに充分慣れたら首の周りにそっと巻いてご褒美、
それもしっかり慣れたら、ホックやマジックテープを止めてご褒美…
という具合に、徐々に徐々に「いいこと(オヤツなどご褒美)」を与えながら慣らしていきます。
特にホックやマジックテープを留め外しするときは音がするので、動物がびっくりしがちです。
このステップの時は細心の注意を払いながら、動物が安心できるリラックスした状態でおこないましょう。

猫やうさぎ、フェレットなどは犬のようにトレーニングで慣らすことは難しいでしょうが、
それでも段々順応してくるものです。
エリザベスカラーを上手に装着できるには人の練習も重要ですから、
ぜひ練習してみて下さい。

 エリザベスカラーを着けた犬

 Ataraxiaのデモ犬・蓮は、上記の方法でしっかり練習したので、今やエリザベスカラーを見るとウキウキしています。

 エリザベスカラーを着けてリラックス

蓮 「エリカラを着けてもこんなにリラックスしているよ~♪」

 

さて、エリザベスカラーは色々なものがありますね。
動物病院で貸し出されるものもあれば、インターネットで販売されていたり、
自分で自作される方もいます。

私は前回の日本臨床獣医学フォーラム(JBVP)でとても良いエリザベスカラーに出会いました。
そのときの記事はこちら←クリック)

こちら、株式会社ヒューベスの「ワンツーカラー」です。

ワンツーカラー

よくあるプラスティック製のエリザベスカラーは、素材が硬かったり、
不透明なので視界を妨げられて圧迫感がありそうだったりしますが、
このエリザベスカラーはとても柔らかいのです(固めのタイプもあります)。
猫さんや頭の丸い小型犬向けのものもあり、幅広い犬種・猫に対応しています。

透明で圧迫感もなく、特に優れていると私が思ったのは
大きいサイズのエリザベスカラーには外周にも柔らかな素材で縁取りがされているタイプがあることです。
エリザベスカラーが動物自身の体に当たって痛かったり、
家族の方もぶつかって痛かったりすることがあるので、これはとても優しい作りだと感心しました。
動物病院経由で入手できます。
【追記:Ataraxia売店でも購入できるようになりました!!】
(関連記事:Ataraxia売店でワンツーカラー(エリザベスカラー)が買えます

ワンツーカラー

ホックの色がサイズごとに色分けされていて、マーブルチョコのようでとってもカワイイんですよ♪

Ataraxiaでは犬のエリザベスカラー装着練習もアドバイスしています。
どのサイズが自分の動物に合っているか分からない、
ワンツーカラーを試着してみたい、ワンツーカラーを入手したい、などのご希望にもお応えできますので、
お望みの方はご相談くださいね。

 

犬の歯磨きトレーニング、ご好評を頂いています!

愛犬の歯磨き、ちゃ~んと行っていますか?

3歳の犬の8割が歯周病にかかっていると言われています。
3歳で8割なのですから、何もしないで放っておくと、5歳7歳歳を重ねるにつれ…ゾーッ。
そしてもちろん3歳まで何もないというわけではなく、
1歳でもすでに歯石が付いて歯肉に炎症が起きているコもたくさんいます。

犬の歯垢(しこう)はわずか3~5日で歯石化してしまうのです!

ですから、おうちでのこまめな歯磨きが大切なのですね。

でも、
「歯磨きが必要なのは分かっているけど、できるかしら…」
「道具や方法など、どうしたらいいのか…」
「犬が嫌がりそうで…」
など、ハードルが高く感じられているのも事実です。

Ataraxiaでは愛犬を「歯磨き大好き犬」にすることを提唱しています。
そうすれば日々の歯磨きが愛犬にとっても飼い主さんにとっても苦でないばかりか、
楽しいコミュニケーションにもなります。

そこでAtaraxiaでは、ただのお口のケアだけでない、飼い主さんも愛犬も楽しめる歯磨きレッスンを行っています。
歯科医師と獣医師がオススメのデンタルケアグッズ歯磨き方法のDVDを詰めた
「Ataraxia歯磨きスターターセット」もパワーアップし、おかげ様で大好評!!
レッスンでは、歯科医師も獣医師もおすすめするデンタルペースト(歯磨き粉)を、
なんとなーんと5種類も味見もできちゃいます!
これなら、せっかくデンタルペーストを買ったけど愛犬の好みに合わなかった… なんて心配もないですね(^_-)-☆

もしかすると日本で唯一!? 歯科医師兼ドッグトレーナーだからできる愛犬のお口のケア、
あなたとパートナーも受けてみませんか?

☆獣医師法に基づき、飼育動物の診療行為は行いません。
Ataraxia歯磨きキット

 蓮「何が入っているかは開けてみてのお楽しみだよ♪
でも…ちょっとだけお見せしちゃおうかな☆」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬の歯磨き

 

歯磨きのDVD映像教材の一部です。

 

歯磨き大好きな犬の動画は、こちらをご覧下さいネ。
http://wp.me/p4aLmk-3D

 

 

 

拾い食いは管理不足から

誤食ばかりしているワンちゃんがいます。
ちょっとシャレにならないようなものまで食べて、緊急で動物病院に行き、
吐き出させたり胃洗浄を行ったりということを度々繰り返しているようです。
なぜこうも誤食が多いのかといぶかしく思い聞いてみると、
このワンちゃんはお散歩のときに何か口にしてしまうことが多いそうです。

「ハッと気が付いてふと見ると、もう口をモグモグしているんですよね。」

とは飼い主さんの弁。

さて。お散歩の時も犬から目を離さずにきちんと管理していますか?
お散歩時に誤食をしてしまう犬の飼い主さんに意外と多いのが、

  • スマホや携帯をいじっている
  • 誰かと立ち話に興じている
  • 伸びるリードで散歩させている

などです。
つまりは犬から目を離してしまっているんですね。
「まさかこんなものを食べるとは思わなくて…」
「犬は動物だから本能的に、口にしてはいけないものは分かると思っていました」
という言葉もよく聞くのですが、口にしてはいけないものが本能的に分かるなら、
よくある 「犬に食べさせてはいけないリスト」 などわざわざ作らなくてもいいわけです。
特に子犬の頃は、何でも口にすることでそれが何かを知ろうとします。
(人間だって赤ん坊のときはそうでしょう?)

ですから、犬が誤食をしないためには、人間が管理してあげなければなりません
犬の誤食はいわば、飼い主の管理不足が原因ともいえるのです。
そこでやはり、「拾い食いをしないいつけ」をしてあげる必要があるのです。

まずは、「拾い食いをしそうになったら止めさせる」方法をご紹介します。
ポイントは
1. 落ちているものを食べようとした瞬間、即座に「いけない」「だめ」等の声をかけ止めさせること
2. 止めさせたら、止めたことに対してよーく褒めること
です。 以下の動画をご覧ください。
映像では分かりにくいですが、地面に骨タイプの食べ物が落ちています。
それを口にしようとした瞬間、「いけない」と言いながらリードを引いて阻止しました。
動画には入っていませんが、この後メチャクチャ褒めています。
蓮「かばさんはね、あたしにメロメロ甘甘なところを人に見せたくないんだよ(笑)」

これを繰り返していくと…
このように、リードを引かなくても言葉だけの指示で止めるようになります。
まだ蓮には「叱られた!」という気持ちが強く出ていて、表情が冴えませんね。
でもやがて…

 

こんな風に、「いけない」の合図で進んで止めるようになります。
この、しぶしぶ止めるのではなく、自分で進んで止めるようになる秘訣に、
「止めたことに対してよく褒める」 があるのです。

「褒める」については、意外ときちんとできていないことが多いようです。 このことはまた記事にしていきます。

愛犬の拾い食いでお困りの飼い主さんは、まず 犬から目を離さないこと、
そして止めさせて、褒める」ことに留意してみて下さい。

 

 

犬の飛び出し事故を防ぐために

今回はトレーニング(しつけ)についてのお話をしようと思います。
よく、犬が(猫や鳥もですが…)行方不明になってしまったという情報を目にしますが、
その経緯の一つに「玄関からの飛び出し」があります。

玄関の扉を開けておいたら犬が出てしまった。
宅配便やお客様が来た際に、脇をすり抜けて飛び出してしまった。
お散歩のときにリードをつけるより早く出て行ってしまった。

などです。 玄関から飛び出してそのまま行方不明になることもありますが、
飛び出した瞬間、車やバイクにひかれてしまったという事故… 結構多いんですよ。
かわいいパートナーをそんな目に遭わせたくはないですよね。

そこで、玄関など扉から出入りするときに 人間が先、犬は後 をトレーニングしておくことをお勧めします。

では、こちらの動画をご覧ください。 蓮さ~ん、出番ですよ~( 」´0`)」

む?これこれ、誰です?家の中の方に興味を持っているのは(笑)

いかがでしたか? 方法は簡単です(事前に「待て」を教えておく必要があります)。

リードを付けた状態で扉の前で「待て」をさせ、人間が出て「よし」をかけられるまでそのまま。
もし動いて人より先に出ようとしたり、人と一緒に出ようとしたら即座に扉を閉めてしまいます。
そして再び「待て」をかけます。

これを何度か繰り返すと、

「指示が出る前に出ようとしても出られないんだ」

ということに犬が気付きます。
やがて、人が先に出るのを待つようになります。

玄関だけでなく、おうちの中のドア、ドッグランの出入り口などでも行うと良いです。
これを徹底することで、指示なく出て行ってしまったり、別の部屋に入ってしまったりということも防げます。

ぜひチャレンジしてみて下さいね。

 

 

犬の歯磨きは楽しいよ!

愛犬の歯磨き、できていますか? 苦労されている方も多いようですね。

嫌がってちっともうまく行かない、無理にしようとすると噛まれてしまう、歯ブラシを見せただけで逃げて行く…

そんな飼い主さんも多いようです。 少し長いですが、まずはこの動画をご覧ください。

「歯みがきするよ」と言うと、喜んで飛んで来ているのがお分かり頂けるかと思います。

そして、歯磨き中も暴れたり抵抗したりしていないのが見て取れるかと思います。

「ドッグトレーナーが飼っている犬だから特別なんでしょう?」

このように言われることもあるのですが、そんなことはありません。

蓮は以前はひどい噛みつき犬でしかも警戒心が強く、

歯磨きなど到底できそうにないと途方に暮れるほどだったのです。

噛みつきの抑制を教え、何とか歯みがきにチャレンジできそうだと思ったのは

もう1歳になろうかという頃でした。

動画でもご覧頂けるように、今は歯磨きが大好きです。

さて、このようになるためには必要なステップがいくつかあります。

 

1. 身体のどこでも触れる関係になっているでしょうか

これができていない飼い主さんはかなりいます。

少なくとも愛犬が飼い主さんに抱っこされるのを嫌がらないこと、

マズル(口)に触っても平気なことが必要です。

歯みがきではどうしても愛犬の体と口に触る必要があるので、

触られるのを嫌がる状態では、どんなに歯みがきに良い印象を与えようとしても難しいのです。

 

2. 歯磨きに良い印象だけ与えること

「歯を磨かなければ」という焦りのあまり、「磨けさえすれば良い」とばかりに

多少無理に抑えつけてでも磨いてしまう飼い主さんもいます。

でもこれでは、愛犬が歯みがき好きになるはずはないですよね。

歯みがき、爪切りなどを愛犬が嫌がらず受け入れるようにするためには 決して強制してはいけません。

そして、歯ブラシや歯磨きに良い印象だけを与えて行くのです。

 

いかがでしょうか。

「うちの犬にも歯磨きしたい!」

「具体的にはどうやるの?」

という方は、お気軽にご相談くださいね!

 

 

動物取扱業登録と私の想い

ついに!念願の動物取扱業登録の登録が完了しました!
万感の思いです…。

ところで、この保健所には犬の慰霊碑があります。
この保健所が以前別の所にあったときは、そこで殺処分が行われていました。
移転した今の場所は閑静できれいで、とてもそのようには見えませんが
人知れずここでも殺処分が行われているということでしょうか…。

動物取扱業を営む者は、動物の幸福と福祉と愛護のためにその職能を用いるべきものだと思っています。
今回私は「訓練」で登録をしました。
しつけができないことを理由に処分を求める人がいます。
飼い主がしつけの仕方さえ知っていれば、その犬は死なずに済んだのに…。
そんな悔しく、やるせない、いきどおりがあります。
人間の身勝手な理由で殺処分されることがなくなりますように。

ここで消えて行った全ての命に誓います。
だからどうぞ、安らかに…。