桜の季節に

今年も桜の季節がやってきたね。

君と満開の桜の中をお散歩した日、 1年目は新鮮で私は舞い上がっていたよ。
君は生まれて初めて迎える春の空気、花々の景色と香りに戸惑っていたね。
散っていく桜も少しも惜しくはなかった。

sakura2011(1)sakura2011(2)

 

2年目は私はドッグトレーナーの修行に出ていて、君に寂しい思いばかりさせていた。
それを取り戻すように桜の中を一緒に歩いたっけ。
君と一緒にいられる時間がとても手放し難かった。

sakura2012 (1) sakura2012 (5)

3年目、君も立派なパートナードッグになっていた。
桜が咲き誇る中を、訓練教材の動画作りに協力してくれたね。
せっかく桜がきれいなのにお仕事モードで悪かったなと思っている。

sakura2013 (1)

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そして今年、よく見ると君の毛に白いものが増えたようだ。
白い毛が出るのが早い犬種とはいえ、苦労をかけているのかなと心配になる。
「一緒にお仕事をしているんだよ」と言ってくれているような気がするけど、 今年の春は仕事を忘れて、のんびりとオシャレでも楽しませてあげよう。

桜の季節は少し不安になるんだ。 あと何回こうして君と桜の中を歩けるのだろう。 あと何年こうして君と桜の季節を数えて暮らせるのだろう。

だから、桜の季節は少し焦ってしまう。 君と一緒にいる時間も、お仕事も、オシャレも。

ああ、桜が散るのが惜しい。 さあ、蓮、出かけようか。今日も一緒に行こう。

sakura2014

 

 

ペットロスに備える~葬り方を考えておく~

愛するペット(パートナー)がこの世を去ったとき、どのように葬るか…考えてありますか?
パートナーの終の棲家はあらかじめ考えておくことをお勧めします。

パートナーが死んでしまい悲嘆の真っ直中にあると、冷静な判断が難しくなります。

人間でも動物でも、法外な値段の葬儀や仏壇をふっかけられるという例があります。
大切なものを亡くした人の悲しみを利用するようなやり方や悪質な手口にに易々と引っかかってしまうのは、
こうした悲嘆時の判断力の低下にも原因があります。

さらに、パートナーの死後、葬るまでには時間がありません。
ゆっくり情報を集めたり、比較検討したり、熟慮している間がないのです。
それゆえ、パートナーの死でただでさえ苦しいところに
さらに葬り方を決断しなけらばならないという負担がかかってしまいます。
時間がなく判断力も低下しているため、後悔する選択をしてしまう危険もあります。

また、パートナーの死後について考えることは自分の心の準備にもなります。
パートナーの葬り方を考えるということは、パートナーが死ぬということを受け入れることになり
考えたくないと思う方もいるでしょう。
しかし、いつかは迎えなければならないことなのです。
いずれ訪れるパートナーの死という恐怖から目を背け続けて突然の別れに大きなショックを受けるよりは、
自分の心構えとして死後の処置について考えておくのは悪いことではないはずです。

パートナーの死後の選択の一つとして、ペット霊園に埋葬するという方法があります。
最近はペット霊園の数も増え、人間の墓地の隣にペット用の墓地を併設する所も出てきました。

ペット霊園とはどのようなものか、ある霊園を見学してきました。
場所は茨城県つくば市にある 「ペットメモリアルパーク 紫峰園」 です。

ここは犬と猫のふれあいテーマパーク「つくばわんわんランド」の隣に位置しています。
「楽しいテーマパークの隣に、霊園?」 と思われるかもしれませんが、
ふたつは適度に離れていてお互いの雰囲気に影響されることなく存在しています。

ペット霊園

つくばわんわんランドからてくてく歩いていくと、見えてきます…。 おごそかな雰囲気です。

ペット霊園

門をくぐると目に飛び込んでくるのが、小さな墓石たち。
みんな犬猫など小動物のお墓です。
ここに…ここに眠っているのですね…。
見えてくるに従って、胸がしめつけられるような思いです。

ペット霊園

ペット霊園

丁重に弔われているお墓を晒すものではないのでアップの写真は撮りませんでした。
が、ここに弔われている動物たちがどんなに愛されてきたのか、一つ一つの墓石を見ると、痛いほど伝わってきます。
中には愛犬・愛猫の写真や、彼らへのメッセージが掘られた墓石もあり
生前どんなにか飼い主さんの心をなぐさめ、温める存在だったのだろうかと伺えます。

ペット霊園

ペット霊園

この像の下は共同墓地になっているのかも知れません。

他に、この霊園には火葬設備と待合室、納骨室も設置されています。

霊園に葬る、自宅に庭があればそこに埋葬する、パートナーが好きだった場所に埋葬する、
お骨を部屋に安置する、お骨の一部をペンダント等身に着けられるようにする…など 色々な方法があります。
パートナーが元気なうちだからこそ、情報を集めておくことをお勧めします。
可能であればそういった場所を見に行ってみるのも良いものですよ。

 

 

襲ってくる、寂しい時間

今日はお散歩日和の休日でした。
愛犬と行楽を楽しまれた方、愛猫と一緒に日向ぼっこを楽しまれた方など
いろいろな過ごし方をされたかと思います。

我がパートナーの蓮はイタリアン・グレーハウンドという犬種で、
オーナーの間では大変な寒がりで知られています。
そのため、お散歩に行く時間を季節によって大幅に変え、冬場はできるだけ暖かい時間に行かないといけません。
そのため、冬が来ると「ああ、昼頃にお散歩に行きたいなぁ」と思うようになります。

さて、ペット(パートナー)を失くした人の話ですが
一日の中で、とても寂しい気持ちに襲われる時間帯があることがあります。

そう、パートナーと何かをして過ごしていた時間です。

「あの子にご飯をあげる時間だ」 「今頃は毎日散歩をしていた時間なのに…」

など、思い出してしまうのです。

こんな時は、「パートナーとのための時間」という感覚から、
「自分のための時間」という考え方にに切り替えると良いようです。
ご飯を与えていた時間は読書の時間にする。
散歩に行っていた時間はゆっくり入浴する時間にする。
このように考え方と過ごし方を切り替えていくことによって、
悲しみが時間によって思い出されていた状態から、 少しずつ解放されていくことが期待できます。

 

 

シンポジウム「ペットロスを考える」

特定非営利活動法人 動物愛護社会化推進協会の主催によるシンポジウム「ペットロスを考える」 に参加してきました。
私は惨事ストレス、トラウマ、PTSDなどを中心に心理学とカウンセリングの勉強をしてきたこともあり、
ペットロスは大変関心が高く、今後も専門的に手掛けて行きたい分野です。

今回のシンポジウムは三人のパネリストがそれぞれ全く違った角度からペットロスを俯瞰し、
とても実りのある講演でした。
ペットロスで問題になるのは、
「動物が死んだくらいでそんなに悲しむのはおかしい」
という風潮がペットを亡くした本人にも、その周囲にもあるため
「悲しいのに十分悲しめない」 ということです。

東日本大震災では大勢の方々が犠牲になりました。 震災でペットを亡くした方もいらっしゃいます。
その方々は、人間の家族を失った人がいる前でペットを亡くして嘆いていては後ろめたいと
夜、人目を忍んで布団の中で涙を流したそうです。
家族同然のペットを亡くしたのだから、悲しくて当然なのです。
そのことが周知され、大切なものを失った悲しみとして正当に向き合える意識づくりが必要です。