医療施設用衛生管理用品 洗浄・除菌・消臭のHBクワット-MCお取り扱い開始

春って短いと思いませんか?
桜が咲いて散ったと思ったら、関東ではもう夏のような日差しと気温になっています。
気温が上がると衛生面も気になってきますね。

今回はAtaraxiaの中の人も愛用している医療施設用衛生管理用品、HBクワット-MCをご紹介します。

ここがすごいよHBクワットMC_001

ここがすごいよHBクワットMC_002

伴侶動物(ペット)と暮らしていると衛生面での配慮がつきものです。
排泄物、吐しゃ物、お散歩帰りの外からの汚れ、ペットのベッドや布製品類の汚れ、ケージ、食器、などなど。
動物と暮らしていても、いなくても、様々な病原体は生活のすぐそばにあります。
私たち自身も、動物も、そうしたものから身を守らねばなりません。

このHBクワット-MCは動物病院など医療施設用の衛生管理用品です。
私も数か月使用してみて、その効果と使い勝手の良さがとても気に入っています。

 

広い効果
パルボウィルス、ジステンパーウィルス、ポリオウィルス、ネコカリシウィルス他、約170種類の真菌・ウィルス・細菌に対し効果を発揮します。一般家庭向けではなく病院向けのホスピタルグレード製品なのです。

洗浄力プラス
従来製品は「洗浄剤で洗浄→すすぎ→除菌」のステップが必要でしたが、洗浄から除菌までワンステップでできるので簡便です。

消臭効果
レモンのお菓子のような、さわやかな香りがありますが、他のにおいでマスクする芳香剤ではなく、臭いのもとに直接アタックします。

抗菌作用
最大24時間の残存効果が期待できます。

低刺激
鼻にツンとくる臭いがなく、手荒れもしにくいです。

低腐食性
金属が錆びにくく、ステンレス製品にも安心。
医療機器、診療器具、手術台、処置台、トリミング台、ケージ、ドッグバス、シンク、床、食器、リネン、机、椅子、ドアノブ、排せつ物、ペット用おもちゃ、ペット服、その他。幅広く使えます。

低コスト・長い使用期間
洗浄剤が不要なので低コストです。
希釈後5年間は有効成分が変わらず使用できます。

洗濯機でのお洗濯にも
お洗濯の仕上げに加えて、消臭・除菌ができます。(原液)

すすぎの時(柔軟剤を入れるとき)に一緒に投入するだけ。布製品の除菌がラクラクです!

手軽
二度拭きの必要がありません。

HBクワット-MCをスプレーして

拭くだけ。簡単!

EPA(米国環境保護庁)登録製品
世界で最も厳しい検査基準といわれるAOAC法に合格し、米国において「殺菌効果」と「環境衛生用としての使用目的」が認められています。

特許取得製品
成分特許ではなく製品自体の特許を取得しています。

 

…と、このようにとても良いものなので
このたびAtaraxia販売部でのお取り扱いを開始致しました。
動物の飼い主様、ペットショップやトリミングサロンなどペットサービスの方、衛生面に心がけたい方など
幅広く使ってみて頂きたい一品です。
菌の増殖が気になるこれからの季節、ぜひお試しください。

 

 

ペットの防災と飼い主の役割

9月1日は防災の日、皆様は備蓄品の確認や対策などはされたでしょうか。
今回はペットの防災について書いてみます。

災害時、飼い主の役割として重要なのは

  1. 災害に備えておくこと
  2. ペットとの同行避難
  3. 避難先での適切な飼育管理

です。

災害への備えは、自宅の防災対策(耐震構造、家具の転倒防止など)、
物資の備蓄、家族や親戚などへの連絡手段の確認などがあります。
まずは「人の安全の確保」をはからなければなりません。
それは人命尊重というだけでなく、
人の安全を確保できなければペットの安全も確保できないことにつながるからです。
阪神・淡路大震災以来、書店では様々な防災対策本が売られていますし、
ホームセンターに行くと防災グッズも充実しています。
こうしたものに目を通し、対策をしておくといいでしょう。
東京都が出している「東京防災」、こちらはイラストがふんだんで分かりやすく、
内容も非常に充実していてとても良いです。
ネットで読むことができますよ。

http://www.bousai.metro.tokyo.jp/book/main/index.html

被災した際は「ペットとの同行避難」が原則です。
よく誤解をされているのですが、ペットとの同行避難とは避難先でペットと一緒に暮らすことではありません。
避難先まで飼い主がペットを同行して安全に避難することをいいます。
ですから、避難先でペットの生活する場所が確保されているわけではないのです。
同行避難の後は、自宅や周辺が安全であれば帰宅して自宅避難、
人は避難所で生活し動物は自宅で飼育、
人と動物が避難所で共に生活する避難所飼育、
などがあります。

動物の防災対策としては、

  • 迷子対策
  • 食餌対策
  • 健康・衛生対策
  • 安全確保のためのトレーニング

が必要でしょう。

迷子対策としては犬の場合は鑑札・狂犬病予防接種注射済票を着けることがあげられ
これは法律でも定められていることです。
狂犬病予防接種を受けていることが分からないと、
避難所や動物救護所で受け入れてもらえないこともあります。
しかし被災した状況では鑑札や注射済票だけでは飼い主がすぐには分からないことが考えられるので、
迷子札も付けておくと良いでしょう。
また小型犬には鑑札や注射済票が大きすぎるので着けていないことも多いです。
ここは各自治体などで小型軽量化するなどの改善をはかって欲しいものです。
さらに近年はマイクロチップが推奨されています。
私も迷子の柴犬を保護し、飼い主が見つからないまま1週間ほど保護していたことがありますが
「マイクロチップさえ入っていたら…!」
ととても歯がゆい思いをしました。
東日本大震災の被災地でも同様のことがたくさんあったそうです。
中には迷子の動物を保護し、飼い主を探さないまま次の里親に譲渡してしまうというケースも耳にしたことがあります。
マイクロチップは体内に埋め込むのでいや、かわいそう、など
飼い主側の心理的抵抗があるのが欠点ですが、
近年マイクロチップの大きさもさらに小さくなり、挿入時の動物への負担も小さくなりました。
鑑札・注射済票・迷子札は外れてしまうこともありますが、
マイクロチップならば確実です。
まだマイクロチップを入れていない飼い主さんは検討してみてもよいのではないでしょうか。

迷子札

犬の鑑札をモチーフにしたオーダーメイドの迷子札。裏には名前と電話番号が刻印できます。

避難先での適切な飼育管理として、
ペットの食べ物を数日分備蓄しておく食餌管理がまず大切です。
ドライフードなどは長持ちしますが、備蓄用にしておくと古くなって劣化してしまいますので
新しいフードを買ったら保存しておいたものを消費し、
それが無くなったら前回買っておいたものを使い、また新しいものを買うという風に
サイクルでおこなっていくと良いでしょう。
また、ドライフードだけだと被災状況では飲水量が十分に摂れないことがあるので
保存のきく缶詰やレトルトのウェットフードも確保しておくのはおすすめです。
(ちょっと重くなるのが難点ですね。)

意外とあるのが、動物に給餌するための食器がない、
食器が変わると食べない(特に猫など)ということです。
折り畳み式の動物用食器も用意し、日頃も時々それを使って食べさせるようにしておくといいです。

ヤミートラベルボウル

三つの器を一つに組み合わせることのできるシリコン製の食器。密閉できるので中に水やフードを入れてもこぼれません。

ヤミートラベルボウル

健康・衛生対策としては、常用している薬があればそれを数日分確保しておくこと、
応急処置用の薬や道具を用意しておくことがまずあげられます。
被災時は獣医療を受けることが難しくなるので、持病があり常用している薬がある場合は
数日分の確保があると安心です。
体重の増減で薬の量も変わりますから、あらかじめかかりつけの獣医師に相談しておく方が良いでしょう。
また、動物は人間以上にケガのリスクが高まります。
応急処置用の薬や包帯などは普段から常備しておくと、災害対策以外でも安心です。
そして忘れてはならないのはワクチン接種です。
例えば被災地ではネズミが大発生しましたが、ネズミはレプトスピラという人獣共通感染症を媒介し、犬にも感染します。
自分の犬が感染しないようにするだけでなく、
感染した自分の犬が他の人に感染症を移さないようにするためにも
ワクチン接種は大切なことなのです。
さらに繁殖制限(去勢・避妊)についても述べておきます。
被災地で飼い主とはぐれたペットが他のはぐれた動物と繁殖行動をし、増えてしまうことが問題視されています。
これらの増えてしまった動物は野良犬・野良猫問題となり、
やがては殺処分へとつながってしまいます。
未去勢・未避妊でも飼い主がしっかり管理していれば平時は問題がなくても、
被災時にはぐれた場合はそうは行かないということを知っておいてください。

最後に、動物の安全のための対策です。
Ataraxiaではドッグトレーニングを始める前のご説明で
「これだけはできるようになりたいこと」
「これはしない(やめさせる)こと」
をリストアップしてお話しています。
これらは人と犬の日常生活を楽で楽しく快適にするだけでなく、
災害時も想定しておこなっています。
例えば人に慣れておくことは、迷子になったりケガをしたりした場合に保護される可能性を高めます
人馴れや他の動物慣れ・環境慣れをしておくことは、避難所で生活をしなければならない場合に
動物自身のストレスを軽減し、他の人々へ迷惑をかける可能性を減らします
犬の場合は、おいで(来い)、おすわり、待て、などの基本トレーニングは危険回避に役に立ちますし、
人の指示を聞くようにしておくことは前述のように保護される可能性を高め、
全体的な安全確保につながるのです。
避難所ではケージやクレート、段ボール箱の中で過ごさなければいけないことも想定されますから
ハウストレーニングは必須です。
犬の場合はその習性から、適切にトレーニングをすればハウスのような個室は落ち着くスペースになります。
逆にトレーニングができていないと、閉じ込められたストレスから吠えたり暴れたりするので
犬自身と周囲の方々へのことを考えると、ハウストレーニングは欠かせません。
猫は屋外に出ますと感染症にかかるリスクが非常に高いので、
日頃から室内飼育をし、キャリーバッグ等の練習もしておくと良いでしょう。

ハウストレーニング

大きな段ボール箱は犬の遊びにもハウストレーニングにも使えます。

ソフクレート

丈夫な布製のクレート。折り畳みができるので便利です。

ハウストレーニング。
ハウストレーニングは家の中だけでなく、屋外などでもおこなうと効果的です。

普段のお散歩のときは決められたコースを決められた時間に歩くのではなく、
ランダムな時間にランダムな場所を歩くのも良いでしょう。
それが環境の変化への適応につながります。
地域の防災拠点や避難場所を確認しながら散歩をすると一石二鳥ですし、
愛犬を連れての旅行やドライブも知らない土地への適応や同行避難の練習にもなります。
動物はケガをしやすいですから、服や靴を身につける練習も役に立ちます。

犬の靴

犬の服とゴム製の靴。被災地ではがれき等で足を傷つけやすく、特に大型犬は抱えて連れて歩くことが困難なので、靴を履く練習をしておくのはおすすめです。

防災対策は日常の中にも散りばめられています。
対策をすることは愛するペットを守るためだけでなく、
飼い主としての社会への責任を果たすことにもなります。
ぜひ、楽しみながら対策をしてくださいね!

Ataraxia 蓮

防災対策は人についても動物についても語り尽くせないほどたくさんあります。
より詳しく知りたい方へ、環境省による
「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」をご紹介します。

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506.html

 

 

 

無麻酔歯石除去の問題~1. 歯科医学の面から その1 歯肉縁下歯石が取れない問題~

1.歯科医学の面から

その1 歯肉縁下歯石が取れない問題

歯周疾患(歯周病)を引き起こしているのは、いくつかの種類の歯周病原細菌です。
よく歯石が歯周病の原因かと思われていますが、
歯石は歯垢(しこう・プラーク)(歯についた汚れや細菌、細菌が産生したものなど)に
カルシウムなどが沈着し固まったもので、歯周病の直接の原因ではありません。
歯石の中にいる細菌も死んでいます。
まずは歯周病になるしくみをかいつまんでお話しておかなければなりません。

正常歯周組織

これは正常な歯と歯肉、歯を支えている骨(歯槽骨)の模式図です。
(小さくて見えない場合はクリックかタップすると拡大して表示されます。)

お口の中にいる菌には、大雑把に分けて「酸素がある環境が好きな菌」と「酸素がない環境が好きな菌」がいます。
歯の表面に細菌が付着すると、まず「酸素がある環境が好きな菌」が増殖し、歯肉に炎症を起こします。
「歯肉炎」とよばれる状態です。
歯肉縁

歯と歯肉の隙間には「歯肉溝」という深さ1~2mm程度の溝が存在しています。
歯肉に炎症が起きると歯肉が腫れて、この溝が深くなります。
すると、溝の中は酸素が少ないので、この中に「酸素が無い環境が好きな菌」が増殖してくるのです。
この菌は酵素や毒素、様々な物質を産生し、
それによって歯肉や歯の周りの組織が破壊され、歯周ポケットもどんどん深くなります。
やがて歯を支えている骨も吸収されて減っていき、支えを失った歯はぐらぐらし、やがて抜けてしまう…
こういう流れをたどります。

歯周ポケット形成・歯槽骨吸収

 

ではなぜ歯石が問題視されるのかというと、

* 歯石の表面が粗いので、さらに汚れや細菌がつきやすくなる
* 硬くてさらざらした歯石が歯肉を刺激する

などの理由で歯周病を悪化させる一因となるからです。

そこで「歯石除去」となるわけですが、歯石には大まかに分けて2種類あります。
歯の表面、歯肉の縁の上に付いていて、見て確認できる「歯肉縁上歯石」と、
歯肉の縁の下、歯と歯肉のすき間の中に付いている「歯肉縁下歯石」です。

歯肉縁上歯石と歯肉縁下歯石
歯周病では歯肉縁下歯石が特に問題となります。
歯肉縁上歯石だけ取ってもあまり意味はありません

ところが、歯肉縁下歯石は歯と歯肉のすき間の中に付いているので、
麻酔なしで取ろうとすると痛みを伴います。時には出血もあります。
すでに歯周病にかかっていて歯肉に炎症があると、痛みや出血はより増します。
私達人間でも歯肉縁下歯石を取るのは痛いので、麻酔をして行います。
よく歯科医院では「痛かったら左手を上げて教えてくださいね」
というように、処置を受ける必要性が理解できていて我慢ができる人間ですら耐えられないことがあるのですから
動物が我慢して大人しくしていられないのは当然です。
動物ですから口を十分に開けなかったり、抵抗したり、暴れたり、咬んだりするでしょう。
そのような理由で動物の歯肉縁下歯石を無麻酔で取ることは不可能なのです。
(もし大人しくしているとすれば、それは恐怖ですくんでいるからでしょう。)

 

→次回、「1. 無麻酔歯石除去の問題~歯科医学の面から その2 ポリッシングができない問題 ~」に続きます。

犬をはじめとする動物の無麻酔歯石除去の問題をドッグトレーニング・歯科医療・心理学の面から語る

こんにちは、歯科医師の川久保です。

蓮「あれ?今回は歯医者さんモード?」

今回は、最近よく見かけるようになった「無麻酔歯石除去」についてのお話を
歯科医師・ドッグトレーナー、そしてカウンセラーとしての面からお話しいたします。

無麻酔歯石除去が犬猫等に与える問題に関しては、少しずつではありますが
ようやく一般的にも知られるようになってきたように思えます。
それは主に、歯や歯肉のためにならない、危険であるという歯科医学の面や
動物に強い恐怖心を与えてしまうという、しつけや動物の心理の面で語られることが多いようです。
これらは当然のことでありますが、私は「無麻酔歯石除去」の「資格」を求める人間側の問題も常々感じています。

しばしば誤解されるのですが、Ataraxiaは犬のしつけ教室や歯磨き教室など動物に特化したサービスではなく
その理念は

「人も、動物も」

です。

無麻酔歯石除去に限った話ではなく、
あるテーマが与える影響を人と動物の両面から考え、提言しています。

無麻酔歯石除去については以下の面から数回に分けて語っていこうと思います。
(ブログ記事をアップしたタイトルにはリンクが貼ってあります。)

序章 無麻酔歯石除去という言葉が与えるイメージ
1. 無麻酔歯石除去の問題~歯科医学の面から~
 その1 歯肉縁下歯石が取れない問題
 その2 ポリッシングができない問題
 その3 エックス線撮影ができない問題
2. 無麻酔歯石除去の問題~犬猫など動物の心理としつけの面から~
3. 無麻酔歯石除去の問題~心理学・キャリア心理学の面から~

序章 無麻酔歯石除去という言葉が与えるイメージ

「無麻酔歯石除去」、この言葉を聞いてあなたはどんなイメージを持ちますか?
よく、商品では

無添加化粧品
無農薬野菜

のように、「無」の後には「悪いもの」のイメージの言葉が続きます。

インターネットを使用している人なら、

「○歳 女が、ある「無添加」を飲んだら…」

という広告を目にしたことがあるかも知れません。
このコピーに至っては、もはや無添加の何なのかすら書いていません。
「ある生姜ドリンクを飲んだら…」
でも、
「あるかぼすエキスを飲んだら…」
でもありません。
「無添加」
この言葉が読み手に与える「良いものだ」「安全なものだ」というイメージのみに訴えています。
非常にインパクトのある広告だと思います。

無麻酔歯石除去も

無→麻酔

ということによって、

麻酔とは悪いものだ
麻酔は無いほうが良いものだ

というイメージができ上がります。
多くの人の間では、麻酔は怖いもの、全身麻酔は危険なもの、というイメージでとらえられていますから
その裏返しで、「無麻酔」というだけで

安全なものだ!
すごくいいものだ!

という印象になります。

麻酔を使わないから安全…
麻酔を使わないから、犬や猫の体にやさしい…
麻酔を使わないから良心的…
本当にそうなのでしょうか。

 

→次回、「1. 無麻酔歯石除去の問題~1. 歯科医学の面から その1 歯肉縁下歯石が取れない問題~」に続きます。

話題のお話から思うこと~子供が産まれたら、ペットは~

Twitterで、@kait_yuna さんの描いたお話が話題になっています。
お話としてはありきたりなものかも知れません。
しかし、最後のコマで幼い子供が描かれています。

この犬がこういう運命をたどる原因として子供の存在を示唆したのか、
それともたまたま描いただけなのか分かりませんが、
私の下にも「子供が産まれて動物に手がかけられなくなった」という話がよく寄せられます。

子供が産まれて大変なのは、よく分かります。
でも、私がいつも残念に思うのは
それまで愛情をかけていた動物のはずなのに、子供が産まれた途端に、
子育てで忙しいから、子供が大事だから、と
まるでその動物が悪者になったかのように、動物を手放すのがさも当然のように言い放つようになってしまう方が少なくないことです。

子育てで時間がないのに、動物にさらに時間を割かれると忌々しく思うこともあるでしょう。
子供が動物にアレルギーなどを発症すると、その動物は
「大事な我が子」を害するものという認識に変わってしまうこともあるようです。

子供は大事です。それは当然です。
けれども、この@kait_yunaさんのお話で描かれているように

「かわいいね、この子にする」

と思ったことを忘れないで欲しいと思います。
その人が今可愛がっているそのポジションに、以前はその動物がいたのです。

そして、動物を迎える際はその後の将来設計やライフスタイルを見据えて検討して欲しいのです。

結婚して、夢いっぱいの二人の生活が始まり、
二人の間にかわいい動物がいたらと思うのでしょう。
しかし、その後に二人の子供を持つか否か、子供を持つならいつごろなのか、経済的には大丈夫なのか、
そういう見通しができて初めて、大人として、飼い主や親となるにふさわしいと言えるのではないでしょうか。

「子供が産まれて動物を飼い続けることができなくなった」
という声が寄せられる一方で、私の周りには幼子を育てながらも
動物のお世話にも奮闘している方々もたくさんいます。
私の目には、とても素敵なお父さん・お母さんです。
こうして子供も大事にする、動物も大事にする親の姿勢を見て、触れて育つことは
子供にとってもきっとプラスに働くことでしょう。

まとめサイトのリンクを張っておきます。

http://blog.livedoor.jp/qmanews/archives/52124024.html

コメント一覧の色々な意見も、人の視点や善悪の意識が様々であることを考えさせられます。

 

 

ペットロスに備える~葬り方を考えておく~

愛するペット(パートナー)がこの世を去ったとき、どのように葬るか…考えてありますか?
パートナーの終の棲家はあらかじめ考えておくことをお勧めします。

パートナーが死んでしまい悲嘆の真っ直中にあると、冷静な判断が難しくなります。

人間でも動物でも、法外な値段の葬儀や仏壇をふっかけられるという例があります。
大切なものを亡くした人の悲しみを利用するようなやり方や悪質な手口にに易々と引っかかってしまうのは、
こうした悲嘆時の判断力の低下にも原因があります。

さらに、パートナーの死後、葬るまでには時間がありません。
ゆっくり情報を集めたり、比較検討したり、熟慮している間がないのです。
それゆえ、パートナーの死でただでさえ苦しいところに
さらに葬り方を決断しなけらばならないという負担がかかってしまいます。
時間がなく判断力も低下しているため、後悔する選択をしてしまう危険もあります。

また、パートナーの死後について考えることは自分の心の準備にもなります。
パートナーの葬り方を考えるということは、パートナーが死ぬということを受け入れることになり
考えたくないと思う方もいるでしょう。
しかし、いつかは迎えなければならないことなのです。
いずれ訪れるパートナーの死という恐怖から目を背け続けて突然の別れに大きなショックを受けるよりは、
自分の心構えとして死後の処置について考えておくのは悪いことではないはずです。

パートナーの死後の選択の一つとして、ペット霊園に埋葬するという方法があります。
最近はペット霊園の数も増え、人間の墓地の隣にペット用の墓地を併設する所も出てきました。

ペット霊園とはどのようなものか、ある霊園を見学してきました。
場所は茨城県つくば市にある 「ペットメモリアルパーク 紫峰園」 です。

ここは犬と猫のふれあいテーマパーク「つくばわんわんランド」の隣に位置しています。
「楽しいテーマパークの隣に、霊園?」 と思われるかもしれませんが、
ふたつは適度に離れていてお互いの雰囲気に影響されることなく存在しています。

ペット霊園

つくばわんわんランドからてくてく歩いていくと、見えてきます…。 おごそかな雰囲気です。

ペット霊園

門をくぐると目に飛び込んでくるのが、小さな墓石たち。
みんな犬猫など小動物のお墓です。
ここに…ここに眠っているのですね…。
見えてくるに従って、胸がしめつけられるような思いです。

ペット霊園

ペット霊園

丁重に弔われているお墓を晒すものではないのでアップの写真は撮りませんでした。
が、ここに弔われている動物たちがどんなに愛されてきたのか、一つ一つの墓石を見ると、痛いほど伝わってきます。
中には愛犬・愛猫の写真や、彼らへのメッセージが掘られた墓石もあり
生前どんなにか飼い主さんの心をなぐさめ、温める存在だったのだろうかと伺えます。

ペット霊園

ペット霊園

この像の下は共同墓地になっているのかも知れません。

他に、この霊園には火葬設備と待合室、納骨室も設置されています。

霊園に葬る、自宅に庭があればそこに埋葬する、パートナーが好きだった場所に埋葬する、
お骨を部屋に安置する、お骨の一部をペンダント等身に着けられるようにする…など 色々な方法があります。
パートナーが元気なうちだからこそ、情報を集めておくことをお勧めします。
可能であればそういった場所を見に行ってみるのも良いものですよ。

 

 

ペットにお金をかけられますか

とても考えさせられる出来事がありました。

ある、犬を飼っているという方のお話です。
その方の犬は、ある悪性の病気にかかっているそうなのです。
身体も不自由になってしまい、痛いのでしょうか、片足はもう地面に着くことができず、
持ち上げるようにして歩いているそうなのです。

「そうなんですか…それは可哀相ですね。治るといいんですが…。

この私の言葉に、その飼い主さんはきょとんとしたような、意外な表情を浮かべました。
(あ、もう治る見込みがないのかな…。)
飼い主さんの表情から、私はそう察知しました。
「治るのは難しそうなのですか?」
と訊くと、こんな答えが返ってきました。

「いえね、人に聞いたら犬のその病気は治らないって。それに高い治療費もかかるでしょう?
ペットの保険があるから入っておいた方がいいよとは言われていたんだけど、まぁ、ね。」

すなわちこの方は、ペット保険には入っていなかったのです。
そして、その飼い犬がかかっている病気についても諦めてしまっているようでした。

その病気は現代であれば、高度な医療を受ければ治すことも可能な病気です。
その飼い犬はもしかしたらもう末期で治る見込みはないのかも知れませんが、痛みの緩和などしてあげられるケアはまだあります。

そいういうこともあり、私は「治るといいんですが」と、獣医療にかかっているのが当然のこととして話してしまいました。
昨今は飼い主さんの意識も高まり、きちんとしたしつけと正しい食事、高度な医療を求める飼い主さんが増えてきました。
そのような中で私もつい無意識に、治療を受けているのが当たり前と思ってしまっていたのです。

この飼い主さんのように、飼っている動物が病気でも獣医療にかからない理由はいくつかあります。

経済的理由
治療を受けさせてあげたいが、お金がない。
知識がない
その病気はもうどうしようもないのだと思い込んでいる。または、一体どうしたら良いのか分からない、など。
価値の問題
動物にそこまでお金や手間をかけるという発想がない、またはそこまでしてやる必要はないと思っている。

などが考えられると思います。
このどれが欠けても、動物にお金をかけられない、という結果が訪れます。

この飼い主さんのようなケースはまだまだたくさんあるのだということを、
不覚にも私はすっかり意識から抜けてしまっていたことに気付きました。
近頃、蓮の治療で高度な医療機関を巡ったり、意識の高い飼い主さんと触れ合う機会が多かったことが影響していると思います。

しかし私が働きかけていくべきは、上記のような飼い主さんや、その「ペット」なのだと思います。
飼っている動物にどれだけお金をかけることができるか、これは実に難しく複雑な問題です。
これらの問題については引き続き、提言をしていきたいと思います。