磨いているけど、磨けていない?~歯磨きの「イ」と「ケ」の話

 

皆様、歯磨きはしていますか?
たぶん、「磨いているよ」と思われることでしょう。

では、「磨けていますか?」では?
これもたぶん、少しは「え?」と戸惑われるかも知れませんが、「磨けていると思う」ではないでしょうか。
 

私たちは物心ついた頃から歯磨きを教えられ、習慣づけられ

歯磨きなど「当たり前に」できていると思っているのではないでしょうか。
 
「歯磨き指導」を受けたことがあると思います。
小中学校でよく行われていますが、歯科医院で受けた方もいらっしゃるでしょう。
歯磨き指導は歯科医療スタッフにとって大変重要な仕事ではありますが、
特に新人の頃においては、ちょっと気が重いという人も少なくありません。
なぜならば「受け入れてもらえにくい(と思う)」からです。
 
「大人になって歯磨きを教えられるなんて」
「歯磨きなんてできるよ」
「結構です!」
こんな言葉が返ってくることが時々はあります。
今さら?歯磨ごときで?子供扱い?無駄だよ。馬鹿にされているみたい…
日頃「当たり前に」磨いているからこそ、大人になった患者さんには受け入れにくい気持ちが働くのはよく分かります。
これは私達、歯科医療スタッフ側にも同じことが言えて
「歯磨きを大人に教えるなんて失礼ではないかしら」
という遠慮や引け目があると、受け入れてもらえにくいと思ってしまうのです。
 
しかし、「磨いている」ことと「磨けている」ことの違い、「磨けている」ことの大切さを知ると、歯磨きの仕方をお伝えすることは引け目を感じるべきことではないと分かってきます。
むしろ、知ってほしい、お伝えしたい、という熱意すら湧いてくるのですが、「磨けている」「それくらいできる」と思っている方のプライドも傷つけないようにお伝えしなければなりません。
例えば虫歯になったとか歯がグラグラしてきたとか、「こんな磨き方ではだめだったんだな」と自分で実感できることがあれば受け入れやすいし、方法を変えてみようという気にもなりやすいとは思いますが、損失を出してからになって欲しくないので、耳を傾けて受け入れて頂けるようにお伝えする方法をスタッフは常に考えています。
 
さてここまで、人の歯磨きについてお話をしてきましたが
犬猫などパートナーの歯磨きについても同じようなことが言えます。
ここから先は、人の歯の場合と、犬猫などパートナーの歯の場合と両方を思い浮かべながら読んで頂きたいと思います。
 
近年では犬猫にも歯磨きが重要だということが知られるようになり、こちらがお話する前から
「歯磨きが必要なんでしょう?」と訊いて下さる飼い主様も増えました。
「歯磨きトレーニング」を積極的に受講して下さる方も増えましたが、
まだ「歯磨きにそんなに時間とお金をかけるなんて」「歯磨きくらい自分でできるし」と思っている方も少なくありません。
 
これは「歯垢染色剤」。
歯垢(プラーク)が付いていると赤く染まるものです。
学校や歯科医院などで赤く染めだされて「ここが磨けていない部分ですよ」と言われた経験があると思います。
私はこれを自分で時々使用して歯磨きチェックをしています。
理由は当然、磨けていない部分があるからです。
自分が磨き残しがちな場所など、歯磨きの癖も分かります。
歯科医師や歯科衛生士ですらなかなか完璧にはいかないものなのです。
 
患者様に虫歯の存在や歯肉、歯周組織のトラブルを指摘すると
「磨いているんだけどなぁ」
とよく言われます。
そう、磨いているのだと思いますが、残念ながら「磨けていない」部分があり、
長い間それに気付かなかったためにう蝕(虫歯)や歯周病になってしまったのです。
 
「磨けている」と思っている私たち人ですら、自分の歯すら「磨けていない」のだから、
犬や猫の歯を磨くとなればどうでしょうか。
ドッグトレーニングを受講されている飼い主様の中でも、「歯磨きはできているので」という方はいらっしゃいますが
パートナーのお口の中を見ると歯肉に炎症があったり歯石が付いてしまったりしていることがほとんどです。

歯石が付いた犬の歯

試しに磨いて見せて頂くと、歯ブラシの選び方が良くなかったり、
歯ブラシの動かし方や力の入れ方が適切でなかったり、
磨きやすいところだけ磨いて「磨いたつもりになっている」ことが本当によくあります。
このことは犬や猫の歯を磨くときだけではなく、
人が自分の歯を磨く際にも同じように言えるのです。
 
そこで私はしばしば尋ねます。
「最近、歯科医院で歯磨きのしかたを教わったことはありますか?」
と。
無ければ一度、歯科医院で歯磨きのチェックを受けてみて欲しいと思います。
きっと知らなかったことや気付かなかったことが色々見つかることと思います。
磨いているつもりでも、案外「磨けていない」ことに気付くでしょう。
そこでの気づきはパートナーの歯を磨いてあげるときにも大いに役立ちます。
そしてできれば、パートナーのための歯磨きレッスンも受けて欲しいと思います。
歯石が付きやすいのはどこか、磨き残しやすいのはどこか、歯ブラシの選び方は、動かし方や力の加減は、など
ひとりではなかなか知る機会がなく、独自の判断でおこなってしまいがちなことについて
正しい情報を得ることができるでしょう。
 
パートナーの歯やそれにつながる健康上のトラブルは、パートナーの「自己責任」というわけにはいきません。
パートナーの苦しみを見るにつけ、きちんと手入れしてあげなかったことを悔やみ、治療にかかる経済面や時間、物理的な負担を背負い、パートナーと飼い主様自身の二重の苦しみを味わうことになります。
それでもパートナーの苦痛を肩代わりしてあげることはできません。
できることは健康なうちに予防をしてあげること。
問題が初期のうちに対処してあげること。
苦痛を味わわせてからでは可哀相だと思いませんか。
そして、あなたの歯も。
悪くなる前に、痛くなる前に正しい磨き方を身に付けて、あなたの歯も、パートナーの歯も、パートナー自身も、生涯のお付き合いとして末永く共に過ごせますよう願ってやみません。

第17回日本臨床獣医学フォーラムを振り返って

2015年も終わりが近づいてきました。
この数か月間、とても忙しくてご報告が遅くなってしまったのですが
2015年の大事な出来事の一つとして、9月に参加した第17回日本臨床獣医学フォーラム
(JBVP)を振り返りたいと思います。

私が日本臨床獣医学フォーラム(JBVP)に参加するのはこれが2回目でした。
前回は歯科の講演を中心に回りましたが、今回は他に関心のある疾患や治療にも勉強の幅を広げたいという
私なりのテーマで参加しました。

とは言っても歯科はやはり外すことはできず、

「高齢猫の歯科疾患」 藤田桂一先生
「高齢動物のデンタルケア」 戸田功先生
「猫の口腔内腫瘍(扁平上皮癌を中心に)」 廉澤 剛先生
「歯周病原細菌悪性度検査の解釈とその臨床応用」 荒井延明先生
「高齢動物に発生する口腔内腫瘍の診断から治療の可能性まで」 奥田綾子先生

また、イタグレを飼っていることもあり骨折とてんかんの話をよく聞くようになったことから
それらについても知識を深めたいと思い、
「トイ犬種の橈尺骨骨折1 術前評価と手術計画」 川田 睦先生
「トイ犬種の橈尺骨骨折2 骨折形状に適した整復法と固定法」 泉澤康晴先生
「けいれん発作を起こす病気「てんかん」を徹底攻略」 渡辺直之先生
「犬の特発性てんかんの治療」 松木直章先生

さらに、日常のケアのこと、今後のスキルアップのため、そして今回のJBVPのテーマでもある
動物のシニアライフのために
「痒いの臭いの、飛んでいけ!―外耳炎の治療と予防を教えます―」 村山信雄先生
「症例写真の撮り方から症例発表の仕方」 石田卓夫先生
「怒る猫へどう優しく対処するか?」 石田卓夫先生

などのプログラムを周りました。
一つ一つを挙げて行くと膨大になってしまうので、ざっくりとした感想を。

伴侶動物の口腔について今一番ホット(?)なのは歯周病かと思いますが
ホームケア、つまりおうちでの歯磨きを習慣づけることで
歯周病とそれにつながる全身疾患の予防になることと、口腔内にできるその他の疾患の早期発見につながり
それにより伴侶動物の寿命とQOLを高めることができる、と再度思いを強くしました。
動物にも人間と同じように悪性腫瘍が発生することがあります。
獣医療での外科的治療がとても進んでいることに驚きましたが、
顎顔面領域の悪性腫瘍を切除すると容貌がかなり変化してしまうことから
飼い主さんの方で受け入れがたく、手術にまで及ばないことも少なくないそうです。
また、人間と比べると予後があまり良くないとも感じました。
(つまるところ、手術後の生存期間があまり長くないということです。)
歯科はやはり何はなくともホームケアがいかに大切か、ということですね。

そして今回新たな知見と驚きを得られたのが、荒井延明先生の
「歯周病原細菌悪性度検査の解釈とその臨床応用」でした。
荒井先生の講演は前回のJBVPでイヌインターフェロンα製剤のインターベリーαについて拝聴していました。
その時はひとつの参考として心に留めていましたが、
今回はそれにさらにデータが集まったおかげで大変興味がわき、今後のさらなる研究が楽しみになる内容でした。
この荒井先生のプログラムはランチョンセミナーでおいしいお弁当が出るのですが
最前列に陣取ってガツガツ食べまくりながらガツガツとノートを取りまくりました。
(相当異様だったと思いますごめんなさいごめんなさい)

インターベリーαとは犬の歯肉炎に効果が確認されている動物用医薬品ですが、
近年注目されているものに「Streptococcus salivarius K12」というものがあります。
これは口腔内にいる細菌で口腔内環境を整えることから、サプリメントとして利用されています。
(以前の記事でも触れています。→「日本臨床獣医学フォーラム参加報告」)

インターベリーαが歯肉炎を改善する効果は、
家庭でのオーラルケアの補助や歯周治療後のメンテナンスとしてとても魅力的です。
Streptococcus salivarius K12との併用はどうなのだろう…と思うと期待と興味でムズムズしてきて、
矢も楯もたまらず会場で質問してしまいました。

「私は人間の歯科医なのですが…」

質問の最初にそう自己紹介すると、後ろの方の席から
「歯医者さんだって…」
とボソボソ聞こえてきます。
ええ、歯医者さんも大注目の小動物歯科ですよ!

このプログラムでは他にも、一般の飼い主さんにも、獣医療に携わる方にもとても大切なことが語られていました。
それはまた改めてご紹介したいと思います。

講演後、ブースにいらっしゃる荒井先生の所に改めてご挨拶に伺いましたら
荒井先生は私のことをご存知でした。
最前列で弁当をかきこんでいたから、ではなくて(笑)、mvmの記事をご覧になって下さっていたからなのでした。
なんと~光栄です!

荒井延明先生と川久保純子

とっても優しくて頼れそうな荒井延明先生は動物の皮膚科の先生としてもご活躍です。
DHCのサイトにもご登場されていますよ。
http://top.dhc.co.jp/contents/pet/interview_dr/?sc_iid=catop_pet_01_toku_interviewdr

 

そう、今回のJBVPでは私のことを知っていてくださる方が幾人かいらっしゃり
気恥ずかしくもとても嬉しいことでした。
もともと動物業界とは関係のない職種でしたから、前回のJBVPではアウェーのような気分で
業者の方との名刺交換もお互いになんだかぎこちなくて少し寂しかったのですが
今回はようやくこの業界からも受け入れてもらえたような気持ちになれました。
それもこれも、前回のJBVPや日本小動物歯科研究会などで繋がりを頂けた方々のお蔭です。

で、今回のもう一つのテーマ…
「お世話になっている方々にお礼をして周ろう!」
蓮「お、お礼参り!?」((((;;OдO;lll))))
違うよ。

まずは「株式会社ファームプレス」様。
ファームプレス社長様からのお声掛けのおかげでmvmに執筆させて頂き、
より大きな広がりを頂けました。本当にありがとうございます。

ファームプレスの皆様と川久保純子

ファームプレスの皆様と川久保純子

川久保と社長様の間に3冊並んでいるmvmの、中央と右端が歯科特集号です。
川久保は中央の156号に書かせて頂きました。
ファームプレスの社長様のすごいところは、人のつながりをサラリと広げて下さることです。
こんな風に、お仕事以上の何かを人に与えられる人になれたらと私も憧れます。

 

「有限会社PKBジャパン」様。
「オーラティーン」といえば動物用口腔ケアグッズとしてご存知の方も多いのではないでしょうか。

PKBジャパンブースと川久保純子

PKBジャパンブースと川久保純子

社長様が素敵すぎるのです!
才色兼備でエレガント。ガサツな私とは大違いです。
あぁ~こんな風になりたい~(*´Д`)

PKBジャパンの社長様には色々と良くして頂いているのですが、
今回、歯みがきの件で、とあるご許可を頂いてしまいました(≧▽≦)
私にとってはとても嬉しいスペシャルなこと。
準備ができましたらお知らせ致します!

 

「ライオン商事株式会社」様。
昨年はライオン商事の社員の皆様向けに講演をさせて頂きました。
ベッツドクターズスペックデンタルブラシは川久保一押しの歯ブラシで、
このブログでもご紹介させて頂きましたが(→素晴らしい犬猫用歯ブラシの開発者様にお会いしました
「素晴らしい犬猫用歯ブラシの開発者様」には実はもうお一人いらっしゃったのです!
改めてご紹介いたします。
下津浦勇雄先生です!

下津浦勇雄先生と川久保純子
↑ 偉い先生なのに手がカワイイですね。ギャップ萌えします♡

AtaraxiaのLINE@で先行してチラッとお知らせしていますが
歯ブラシについて、ドクタースペックデンタルブラシにさらなる長所が見つかりました。
これもいずれお知らせいたしますね。

蓮「そればっかり言っているけど、まだ書けていない記事がたくさんたまっているよね…」

うっ(^_^;)

 

あっ、コイニーさんだ!

Coineyブース

実は(株)クレディセゾンさんの歯科検診を昔したことがあったので親近感があったのです♪
Ataraxiaは出張でサービスをおこなっているので
クレジットカード決済にCoineyを導入しています。
地域柄か、クレジットカードでのお支払いのご希望が極度に少なく
現金でお支払いを希望される方が多いので困惑しているところなのですが…(・_・;)

上記で「Streptococcus salivarius K12」のサプリメントについて触れましたが、
こちらはそのサプリメントを販売している会社
「プレミアムスイソ株式会社」様です。

プレミアムスイソのブース

妙なタイミングでの写真になってしまってごめんなさい(´・ω・`)

犬猫用だけでなく人用の口腔用サプリも売っています。
Streptococcus salivarius K12に加え、「Streptococcus salivarius M18」が配合されています。
私も何点か購入しました(^-^)
オンラインショップもありますよ。
ご興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。
http://premium-suiso.co.jp/

 

蓮もお世話になっているアニコム様からはプレゼントを頂きました。

アニコムのプレゼントと蓮

この他、写真はありませんが
歯科器材の株式会社オサダメディカル様とは無麻酔歯石除去について語り合うことができ、有意義な時間を頂きました。
またエリザベスカラー(ワンツーカラー)でおなじみの株式会社ヒューベス様の皆様ともまたお会いすることができ、
新たな展開につながりそうです。

JBVPを経た新しい展開にどうぞご期待ください!

 

獣医学総合誌MVMに川久保の「犬猫の歯みがき指導」掲載

2015年7月1日発売の獣医学総合誌「mvm」に、川久保が書いた
「飼い主さんに伝わる歯みがき指導」が掲載されています!

mvm156号の特集は
「犬猫の歯の健康のために」
なんと、156号と157号の2号にわたり、前編と後編での特集なのです。
まさに、犬猫の歯科やオーラルケアに関する意識とニーズが高まっている表れです。

執筆者は日本小動物歯科研究会の会長である藤田桂一先生(フジタ動物病院)、
大場茂夫先生、大風百合子先生(日本大学動物病院歯科)、
網本昭輝先生(アミカペットクリニック)、
江口徳洋先生(千村どうぶつ病院)、
幅田功先生(センターヴィル動物病院)

また、レポートとして、とだ動物病院の戸田功先生も
「飼い主に正しいデンタルケアを指導するコツ」
を書かれています。

いずれも動物歯科の第一人者という、そうそうたるメンバーです。
その中で、川久保純子(Ataraxia)が記事を書いています。

大変な栄誉です。いいんでしょうか~(;´∀`)

題は

「飼い主さんに伝わる歯みがき指導」

歯科医師としての歯科知識やTBIの経験に、
教職時代の経験、ドッグトレーナーとしての経験と知見、
さらにはカウンセラーとしての心理的な知見を交え
「歯みがき指導がどうして伝わらないか」
「そもそも、伝わっているとはどういう状態か」
「どうしたら『できる』ようになるのか」
を、インストラクショナルデザインの考え方をベースに解説しています。
犬猫の歯みがき指導をインストラクショナルデザインから解説しているのは、
おそらく本稿が初めてだと思います。

さらに!
なんと川久保の記事は、指導の方法とコツを解説した前編に加え、
「飼い主さんに伝わる歯みがき指導 実践編―歯みがき攻略の8ステップ―」
として、口に触れない動物が口を開けて歯の内側や咬み合わせ面を磨けるようになるまでも
懇切丁寧に写真付きで解説しています。

さらにさらに!!
MVM 156号に掲載されているパスワードを入力しますと
株式会社ファームプレスのMVM専用ページから
この「歯みがき攻略の8ステップ」の動画が視聴できるのです!!

この動画は、Ataraxiaの歯磨きレッスンを受講された方に差し上げている
Ataraxiaオリジナルの歯みがき解説DVDの動画の一部に加え、
MVM誌用に新たに撮り下ろしたものもあります。

MVMは獣医学の専門誌ですが
私の記事は「歯みがき指導」ということもあり、
獣医師の先生方をはじめ
歯みがき指導を現場で受け持つ可能性の高い動物看護師さんにもすんなりと読めるよう
できるだけ平易な文章で、なおかつMVMの格調高さを損なわないよう工夫したつもりです。

この記事は歯みがき指導をしたことがない、しているけれど手ごたえを感じられないという
獣医師の先生方、動物看護師の方々はもちろんのこと
一般の飼い主さんにも「犬猫の歯みがきの解説書」としても活用して頂ける内容と構成です。

Ataraxiaの歯みがきレッスンのエッセンスが惜しげもなく詰め込まれています。

蓮 「これを読めばAtaraxiaの歯みがきレッスンはいらないんじゃ…」

それはまた別の話です(^_^;)

専門誌ゆえ一般の書店やAmazon等ではお取り扱いがありませんが、
株式会社ファームプレスのサイトからオンラインでご購入できます。
http://www.pp-mvm.com/books/contents/60

ペットの歯みがきをお考えの飼い主様も、動物病院の先生方、スタッフの方々も
そのまま手引書として使える内容です。
(おっと、文章や写真、動画の流用はダメですよ^^;)

専門書なので少々お値段がはりますけれども、ぜひご一読のうえ
お手元に一冊置いて頂ければと思います。

川久保純子&蓮&MVM

素晴らしい犬猫用歯ブラシの開発者様にお会いしました

こんにちは、歯科医師の川久保です。

蓮「あれ?今日は歯医者さんモードなんだね。」

そうです。今回は犬用歯ブラシについて語ります。

dentalbrush

さてこちら、我が家で愛用、Ataraxiaでもお勧めの犬猫用歯ブラシ
シグワン」と「ベッツドクタースペックデンタルブラシ」です。
この2本はAtaraxiaの歯磨きセットにも入っているので、歯磨きトレーニングを受けられた方はご存知だと思います。
私は「シグワン」は始めにザザッと大まかに歯面を磨くために用い、
その後に「ベッツドクタースペックデンタルブラシ」で
細かい所や歯の間、溝やくぼみなどを丹念に磨いていきます。

どちらも優れた歯ブラシだと思いますが、
「ベッツドクタースペックデンタルブラシ」、これが本当に素晴らしいのです。
初めて手にして使ったときは

「おぉっ…」

と感嘆の声が漏れてしまった程でした。

何が素晴らしいかといえば、この歯ブラシは

  1. ヘッドがとても小さい
    それにより、歯と歯の間や歯の溝などにも毛が届きやすいです。
    犬猫には人間と違って歯間ブラシやデンタルフロスがありません。
    (使おうと思えば使えるのかも知れませんが…)
    そこでこの小さなヘッドがとてもいい仕事をしてくれるのです。
    それにネック(ヘッドから持ち手までの部分)が細いので、
    小さな犬猫の口の中で動かすのにも楽で、視界も妨げません。
  2. 毛が適度に柔らかい
    犬猫の歯磨きに人間の乳児用歯ブラシを使う方も多いと思います。
    私も色々な乳児用歯ブラシを試してみましたが、人間の乳児用歯ブラシの毛は硬すぎるか柔らかすぎるのです。
    犬猫の歯は人間が磨いてやらなければならないので、力の加減に注意が必要です。
    硬すぎる歯ブラシですと歯肉を傷つけたり、
    痛い思いをさせて歯磨きが嫌いになってしまったりする恐れがあります

    また、毛は硬すぎても柔らかすぎても歯垢をうまく落とすことができません
    その点、この歯ブラシの毛の硬さは絶妙で、柔らかでありながら適度なコシがあり、
    痛がらせずに充分にブラッシングができます。
    その毛の気持ちよさは、自分で指先をこすってみるとよく分かります。
    歯肉を傷つける心配が少ないので、一番肝心な歯と歯茎の境目もしっかりブラッシングすることができるのです。
  3. グリップ(持ち手)の形が手になじむ
    犬猫の歯を磨くときも、人間が自分の歯を磨くときも、基本はペングリップ(鉛筆の持ち方)です。
    この歯ブラシのグリップは前後に平たく左右に幅のある楕円形をしていて、
    ペングリップで持つと実にホールドしやすく、手に馴染みます。
    ホールドしやすいということは細かい動きが可能なだけでなく、
    もしも犬猫が動いてしまったときに、ついうっかり歯ブラシを手から滑らせて
    犬を傷つける心配も少ないということです。

 

…と、このようにザッと思いつくだけでも利点が次々に出てきます。
今や、「一度この歯ブラシを使ったら、もう他の犬猫用歯ブラシには戻れない」
と語っています。

vet'sdoctorspec
絶対に切らしたくないので、我が家では常に4~5本はストックしています。

この「ベッツドクタースペックデンタルブラシ」は、フジタ動物病院の院長先生である藤田桂一先生と、
歯科衛生士の藤田理恵子さんがライオン商事株式会社と共同開発したという、すごい背景の歯ブラシなのです。

実は私もかつて、ライオン株式会社の歯磨き粉と歯ブラシの開発に関する調査に参加させて頂いたことがあり
歯ブラシについてはこだわりがあります。

この歯ブラシのおかげで、犬の歯磨きがとてもやりやすくなりました。
人間の歯科医(兼、ドッグトレーナー)の私もこよなく愛するこの歯ブラシ。
よくぞ素晴らしいものを開発して下さいました!!
と、いつか機会があればお礼をお伝えしたいと思っておりました。

そしてつい先日…

お世話になっている藤田桂一先生に、この歯ブラシへの想いを切々とお話ししたところ
偶然にも、この歯ブラシを開発されたライオン商事の方がいらしているとのことでご紹介下さり、
お会いすることができたのです!!

な~ん~と~!!大感激です!!!(≧▽≦)

普通であれば、「あぁ、あの歯ブラシを気に入ってくれた患者さんいたね。」
で終わってしまうところを、わざわざお引き合わせ下さった藤田先生もやはりただのお方ではありません。
本当に有難うございます。

メーカーに感想と感謝のメールを送ってみよう、などは考えたことがありましたが
まさか開発に携わられた方に直接お会いすることができるとは夢にも思わず…
感激のあまり、お写真まで撮らせて頂きました。

20140625

向かって左がライオン商事株式会社の中村恒彰先生、
右がフジタ動物病院の藤田桂一先生です。
両先生方、お忙しい中で無理なお願いにも関わらずご快諾下さり、誠に有難うございました。

あれ…蓮さんが残念なポーズになっていますが…どうしたの?

蓮「だってさ、かばさんってば名刺を忘れてきているくせになぜかAtaraxiaのチラシは大量に持っていて、
名刺交換の代わりにチラシをお渡ししただなんて…社会人としてどうなのよ。
歯医者さんとしてどうなのよ。どんな商人魂よ。あたしもう恥ずかしくて顔向けできないよ…」

…はい。お恥ずかしい限りで反省しております(-_-;)

 

中村恒彰先生とは、ベッツドクタースペックデンタルブラシの開発に際して工夫された点や苦労された点など、
この歯ブラシファンにはたまらない…だけでなく、
歯科医師としてもうなずける、貴重なお話をたくさんお聞かせ頂きました。

今年3月の「わいわいペットフェスタ」でも、歯の健康ブースは大入りでした。
ライオン商事株式会社で行われているイベントでも、大勢の飼い主さんが訪れてくるそうです。
それだけ動物のお口の健康について、飼い主さんの意識が高まっているということですね。
とても良い傾向だと思います。
一方で、意識の高まりに乗って間違った情報も広がりつつあります。

ライオン商事株式会社のペットのオーラルケア活動が
多くの飼い主さんが正しい知識を得て、パートナーと健康で幸せな生活を送るムーブメントを引き起こしてくれると
私も期待を膨らませずにいられない、そんなひとときでした。

地道な活動ですが、私達も伴侶動物のお口の健康の大切さ、
ひいては全身の健康、QOL(生活の質)の向上につながることを
これからもコツコツとお伝えしていこうと希望と決意を新たにしました。

 

犬の歯磨きトレーニング、ご好評を頂いています!

愛犬の歯磨き、ちゃ~んと行っていますか?

3歳の犬の8割が歯周病にかかっていると言われています。
3歳で8割なのですから、何もしないで放っておくと、5歳7歳歳を重ねるにつれ…ゾーッ。
そしてもちろん3歳まで何もないというわけではなく、
1歳でもすでに歯石が付いて歯肉に炎症が起きているコもたくさんいます。

犬の歯垢(しこう)はわずか3~5日で歯石化してしまうのです!

ですから、おうちでのこまめな歯磨きが大切なのですね。

でも、
「歯磨きが必要なのは分かっているけど、できるかしら…」
「道具や方法など、どうしたらいいのか…」
「犬が嫌がりそうで…」
など、ハードルが高く感じられているのも事実です。

Ataraxiaでは愛犬を「歯磨き大好き犬」にすることを提唱しています。
そうすれば日々の歯磨きが愛犬にとっても飼い主さんにとっても苦でないばかりか、
楽しいコミュニケーションにもなります。

そこでAtaraxiaでは、ただのお口のケアだけでない、飼い主さんも愛犬も楽しめる歯磨きレッスンを行っています。
歯科医師と獣医師がオススメのデンタルケアグッズ歯磨き方法のDVDを詰めた
「Ataraxia歯磨きスターターセット」もパワーアップし、おかげ様で大好評!!
レッスンでは、歯科医師も獣医師もおすすめするデンタルペースト(歯磨き粉)を、
なんとなーんと5種類も味見もできちゃいます!
これなら、せっかくデンタルペーストを買ったけど愛犬の好みに合わなかった… なんて心配もないですね(^_-)-☆

もしかすると日本で唯一!? 歯科医師兼ドッグトレーナーだからできる愛犬のお口のケア、
あなたとパートナーも受けてみませんか?

☆獣医師法に基づき、飼育動物の診療行為は行いません。
Ataraxia歯磨きキット

 蓮「何が入っているかは開けてみてのお楽しみだよ♪
でも…ちょっとだけお見せしちゃおうかな☆」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬の歯磨き

 

歯磨きのDVD映像教材の一部です。

 

歯磨き大好きな犬の動画は、こちらをご覧下さいネ。
http://wp.me/p4aLmk-3D

 

 

 

犬の歯磨きは楽しいよ!

愛犬の歯磨き、できていますか? 苦労されている方も多いようですね。

嫌がってちっともうまく行かない、無理にしようとすると噛まれてしまう、歯ブラシを見せただけで逃げて行く…

そんな飼い主さんも多いようです。 少し長いですが、まずはこの動画をご覧ください。

「歯みがきするよ」と言うと、喜んで飛んで来ているのがお分かり頂けるかと思います。

そして、歯磨き中も暴れたり抵抗したりしていないのが見て取れるかと思います。

「ドッグトレーナーが飼っている犬だから特別なんでしょう?」

このように言われることもあるのですが、そんなことはありません。

蓮は以前はひどい噛みつき犬でしかも警戒心が強く、

歯磨きなど到底できそうにないと途方に暮れるほどだったのです。

噛みつきの抑制を教え、何とか歯みがきにチャレンジできそうだと思ったのは

もう1歳になろうかという頃でした。

動画でもご覧頂けるように、今は歯磨きが大好きです。

さて、このようになるためには必要なステップがいくつかあります。

 

1. 身体のどこでも触れる関係になっているでしょうか

これができていない飼い主さんはかなりいます。

少なくとも愛犬が飼い主さんに抱っこされるのを嫌がらないこと、

マズル(口)に触っても平気なことが必要です。

歯みがきではどうしても愛犬の体と口に触る必要があるので、

触られるのを嫌がる状態では、どんなに歯みがきに良い印象を与えようとしても難しいのです。

 

2. 歯磨きに良い印象だけ与えること

「歯を磨かなければ」という焦りのあまり、「磨けさえすれば良い」とばかりに

多少無理に抑えつけてでも磨いてしまう飼い主さんもいます。

でもこれでは、愛犬が歯みがき好きになるはずはないですよね。

歯みがき、爪切りなどを愛犬が嫌がらず受け入れるようにするためには 決して強制してはいけません。

そして、歯ブラシや歯磨きに良い印象だけを与えて行くのです。

 

いかがでしょうか。

「うちの犬にも歯磨きしたい!」

「具体的にはどうやるの?」

という方は、お気軽にご相談くださいね!