第24回日本小動物歯科研究会症例検討会~育てるということ

多忙が重なりブログも9か月ぶり(!)の更新になりますが、
ずっと書きたかった第24回日本小動物歯科研究会の症例検討会のことを振り返りたいと思います。

2016年3月21日、第24回日本小動物歯科研究会の症例検討会・総会が開催されました。
この会の前に送られてきていた会報に、動物の無麻酔下での歯石除去等に関するアンケートが含まれていました。
これはかねてより当ブログでも何度も記事にしていたり、
小動物歯科に携わる獣医師の先生と個人的にも問題点を話し合ったりしていました。
前回の第23回日本小動物歯科研究会症例検討会では藤田佳一先生からご指名を受け、
会場において無麻酔歯石除去の問題と、これを広く啓発していく必要性を切々と
(いや、長々と…でしたか^^;)訴える機会を頂いた、私にとって関心と関わりの深いテーマです。
(→第23回日本小動物歯科研究会症例検討会・総会でドキドキ
この第23回症例検討会での出来事が今回のアンケート実施に少なからずきっかけをもたらしたと思われ、
アンケートの結果がどのようになっているのかも大変興味がありました。

発表された症例はすべてが関心を掻き立てられるものばかりでしたが、
その中でもひときわだったのが、みるく動物病院の塩見佳男先生による「週1回の歯磨きにおける電動ブラシの効果」。
Ataraxiaでも歯磨きトレーニングを行っていますし、
人・犬ともに患者さんや飼い主さんの中には電動ブラシに興味を持たれることも多く、
人はともかく犬への電動ブラシは効果的なのか否か気になっていたところでした。

戸田功先生と川久保

とだ動物病院の戸田功先生と。

ところで今回の症例検討会は、前回に比べて研究と発表の精度を求められていると感じました。
前回の第23回は私も初めて参加したこともあり、人間の歯科の学会発表の雰囲気とはだいぶ異なり
穏やかというか、アットホームな流れに良い意味で驚いたのでした。

対して今回はたとえば用語の一つ一つについても、診断はその定義に当てはまるのか、など
きちっと追及する質問が相次ぎました。
「そこを突くか!なるほど!」
と舌を巻く質問が次々に出て、一面からのみの理解ではなく多方面から理解を構築している人の質問は
それを聴いている他の人の理解も深めるのだと実感しました。

私も塩見先生の電動歯ブラシについての発表を聴いている間、
調査がどの程度統制されているのか…
たとえば犬の歯磨きの姿勢は?
術者による技術の偏りは?
犬の歯の右側と左側での違いは?
与えている食餌による残渣の違いは?
そもそも犬種差については?
などなど気になることが山ほど出てきて、どうにもたまらず会場で質問の挙手をしてしまいました。
(前回の無麻酔歯石除去のときにかなり時間を頂いてしまったので、今回は自粛しようと思っていたのです。)
実はこの日はとても体調が悪く、薬の副作用で半ばもうろうとしていたのも忘れていて
いざマイクが回ってきたら声がかすれて出ない!
(うわ、ヤバイ!!)
挙手しておきながら声が出ないことに少し焦り、聞き苦しい上にまとまらない質問になってしまいましたが
かえってネチネチと追及することができず、これはこれで良かったのかもしれません(;´Д`)
もし叶うならば条件を統制した上でさらに調査を継続して欲しいと思うような症例発表でした。

こうした症例や研究の発表に対する質問は、質問者や聴衆の疑問を解決するだけでなく、
診断・治療や研究の精度を高めたり、今後の課題を発見したりする手助けとなりますが
研究や発表に慣れていない人の場合、厳しすぎる質問の応酬は心をくじくことにもつながりかねません。

話は飛びますが、今年私はシニア産業カウンセラー試験に合格しました。
産業カウンセラーの上位資格にあたるもので、まあそこそこ難易度の高い試験とされています。
私は受験資格はとっくに得ていたのですが、思うところあり産業カウンセラーからは背を向けていて、
今回合格しないと受験資格が翌年で失効してしまうので受験に踏み切ったのでした。

受験資格を得るまでのプロセスでは、とても厳しいスーパーバイザーに当たったこともありました。
スーパーバイザーとはカウンセラーが行うカウンセリングに指導をしてくれる人のことです。
「あのスーパーバイザーはカウンセラーを潰す」
とまで噂されている人でしたので、実のところどんな具合なのか悪趣味な興味もありました。
スーパーバイズを受けてみて、確かに歯に衣着せぬ言葉で辛らつだし、語調もきつくて
よくこれでこの人自身カウンセラーとしてやっているものだと思うほどの厳しさでしたが
言葉や語調の厳しさを置いておけば、スーパーバイズの内容は至極適切であり
カウンセラーとしての成長に必要不可欠なことばかりを語ってくれているのだと分かりました。

そんなスーパーバイザーのおかげもあってか、筆記試験も実技試験も一発で合格することができました。
そして実技試験では試験の場でありながら新たな視点を与えてくれるような素晴らしい試験官に巡り合い
合格だけでなく受験したことそのものが大きなステップを与えてくれたと実感したのでした。

話は戻って症例検討会や発表ですが、
厳しい質問をする人も、穏やかに見守る人も、
診断・治療や研究の発展、研究者や発表者の成長を願うということはどちらも同じです。

発表し質問を受け止める側も、
余計なフォローはなく単刀直入に言われたほうがクリアに理解できて良いという人もいれば、
ズバリ言われると心が凹んでしまうので穏やかな言い回しのほうが良いという人もいます。

見守る心、育てる心。
感じる心、受け止める心。

人それぞれなので、どちらが良いとかどちらが正しいということはできません。
また誰の心にも、厳しい自分と愛護的な自分がいることでしょう。
これらがうまくマッチすることが大切なのだと思います。
そんな思いを導き出された症例検討会でした。

第24回日本小動物歯科研究会

今年はランチョンセミナーで美味しいお弁当が出ましたよ(^ρ^♪

蓮 「具合悪かったのにしっかり食べたんだ。で、無麻酔歯石除去のアンケートの結果は?」

 

 

 

アドバンス・ホリスティックケア・カウンセラー合格

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蓮 「かばさん、何か届いたよ。」

おお、これは!

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ジャ~~~ン!!
なんとこの度、ホリスティックケア・カウンセラー」の上位資格である
アドバンス・ホリスティックケア・カウンセラー」に合格したのです!!

西洋医学バリバリの私ですが
多くの飼い主さんが、手作り食やアロマセラピー、マッサージなどの健康法に興味を持っていることを考え、
思うところあってホリスティックケアを勉強しました。
ホリスティックケア・カウンセラー資格を取得したものの、勉強の過程では西洋医学との矛盾やエビデンス(根拠)の乏しさに気づき、
それがどうしても気にかかってしまいました。

私はどの立場で仕事をする時も、「根拠があること」を身上としています。
患者さんやクライエントさん、飼い主さんにいい加減なことは伝えたくないからです。

「こんな根拠の乏しいものは信用ならない」と背を向けるのは簡単ですが
私の場合、「実際のところはどうなのだろうか」ととことん追求したくなるのです。
また、よく知りもせずに批判することは好ましくないことだと思っています。

そこで、さらに上位に進み、自分の納得が行くところまで疑問を追求してみることにしたのでした。

蓮 「そういえばかばさん、どこかにお勉強しにコツコツ通っていたよね。」

そうです…

 

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代官山の坂道を上り…

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DAIKANYAMA T-SITEへ。

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ここがかの有名なGREEN DOG代官山です。

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巨大な犬のオブジェが!ドッグランから飛び出しています!!

こ~んなオシャレな場所で、内心気後れしてクラクラしながらも
個性豊かで素敵な仲間に恵まれながら、講習を受ける日々を過ごしていたのでした。

朝に教室に入っても…

 

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出る頃には真っ暗。 仕事や勉強が終わって外に出ると真っ暗って、寂しいんですよね。

そんな日々を経て、恐怖の試験!!!
この試験がまた、並大抵の試験ではないのです。
確認テスト程度のものだろうと高を括っていたら大間違い。
アドバイス・ホリスティックケア・カウンセラーを名乗り飼い主さんにアドバイスをができるようになるためには
それ相応の難易度の試験であってもらわなくては困るのですが、
やはり自分が落ちるのは避けたいものです。

忙しかったり体調が悪かったりで、まるで勉強をする時間も取れず、
時間が取れなかったことがさらに緊張を高め、試験期間が終わるまでは心が休まりませんでした。

 そして…

合格の通知!!

講座の方からは

「非の打ちどころのない内容で、 合否判定会議の試験官全員が納得の合格でした」

という、一生心に残る有り難いお言葉を頂きました(´Д⊂ヽ

肝心の当初疑問に抱いていたことは、アドバンスコースを受けたことにより
講座の方や講師の先生方の忌憚のないご意見を伺うことができたお陰で、 自分なりに落とし所を見つけることができました。
それは妥協でも迎合でもなく、「根拠に基づく」という私のポリシーはそのままに、
さらに飼い主さんとパートナーの為になる引き出しを増やすという形に発展できたと実感しています。

蓮 「かばさんの新しいスタートが始まるんだね。」

……

蓮 「かばさん!?かばさん!!?」

はっ!(゚Ω゚;) 

蓮 「脅かさないでよもぅ~。目を閉じたまま動かないから、虹の橋に行っちゃったかと思ったよ!」

やめてよ縁起でもない。しみじみと回想に浸っていただけだよ。 思い出が走馬灯のようにグルグルなんてしていないんだからね。

 

資格を取ってこれでゴールだと気を抜かないよう、 せっかく努力して得た知識を無駄にしないよう、
これまでの思い出をここに記して、次への決意としたいと思います。