迷子の柴犬さんの保護(3)

2014年5月30日(後編)

DSC_0523私への甘えが出てきた柴さん。

保健所や警察との調整で午前中から午後の前半まで潰れてしまいましたが、
夕方にまた蓮と柴さんを連れて飼い主さん探しへ。
道行く人、特に犬を飼っている人に声をかけまくります。

「この辺りで、飼っている柴犬がいなくなったという方をご存知ありませんか?」

「この柴犬を見たことありませんか?」
では駄目なのです。
柴犬は数が多く、飼い主以外にはみんな同じように見えるので区別がつきません。

「いえ…聞いたことありませんけど…」
「そうですか…。実はこの犬なんですけど、迷子になっているのを保護しました。
オレンジ色と黄緑色の首輪をしています。
もしそういう話を聞くことがありましたらよろしくお願いします。」

こんなやり取りを延々と繰り返しました。
いくら聞いても手応え無し。段々疲れてきました。
そこへ犬を連れた一人の男性が。誰が手がかりを持っているか分かりません。
疲れたけれど可能性を逃さないために声をかけてみました。
すると…。

「あれ?この子かなぁ?見たことある気がするよ。外で飼われている、あの子じゃないかなぁ?」

と!!
この親切な男性は、心当たりのあるそのお宅まで私達を連れて行ってくれました。

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行こう!行こう!!

そこは私も通りがかったことがあり、確かに外で柴犬を飼っていました。

(そこなの?そこなの?この柴さんは、前に会ったことのあるあの子なの?)

そのお宅に行くと、いつも外に繋がれているはずの柴犬さんが居ません。
ここが君の家なの…!?

親切な男性も「ここだろ?ここがお前の家だろ?」
と言っていましたが、柴さんの態度や表情は特に変わらず。

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親切な男性のワンちゃん。穏やかで懐の大きなイイ男♡

 

DSC_0529可愛がってもらってデヘデヘの柴さん。
蓮(いいなぁ…)

住人の方はお留守でした。
夜になったら再度訪れることにしてその場は立ち去りましたが、
期待と、やっぱり近くに住んでいる犬なんじゃない、という可笑しさと、
これで柴さんを無事お返しできれば楽になれる、という気持ちで目の前が明るくなってくるのを感じました。

念のため聞き込みとチラシ配りも継続しましたが、何だかちょっとウキウキして、
少し関係が近まって仲良くなった蓮と柴さんが微笑ましく、
(おうちに帰ったら寂しくなるねぇ)
なんて思ってみたり。

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蓮「いないいない~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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蓮「ばあっ☆」

 

なにやっとんねん。

 

 

 

 

 

 

 

次に、地域の他の動物病院にチラシの掲示をお願いに行きました。

受診したことのない動物病院ですので、厚かましいお願いかと心苦しかったのですが
こちらの獣医さん、とてもとても丁寧で親身になって下さいました。
お願いをしに行っているにも関わらず、たくさんのお土産まで頂き、
話の流れで私が訊いた動物用の薬のことまで教えて下さいました。
(保坂獣医科病院様、どうも有り難うございました!)

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何だか凄いぞ、いろんな人が親切に助けてくれるぞ。
通りすがりの人、犬を飼っている方、警察の方、獣医さん。
Twitterでも、「プリントアウトできるチラシがあれば配ってみます」と応援して下さる方が。
こんなに大勢で様々な方が力を貸してくれる事態なんて、これまであったでしょうか。

「犬も歩けば棒に当たる」

これには悪い意味も良い意味もありますが、
この日の私には良い方の意味としてしみじみと感じられました。
沢山の人が手を差し伸べてくれた。
思わぬ人のつながりが得られた。
人の優しさと温かさを感じることができた。
柴さんはそれを私に、キラッキラした人の心の宝を私に見せてくれました。

「きみはもしかして、幸せを運ぶ『ここ掘れワンワン』な犬なのかい…?」

それから1時間半ほど聞き込みとチラシ配りをしている間に、先程の男性から留守電が入っていました。
私達が去った後、再び確認して下さったのです。
するとこのお宅の柴さんと飼い主さんはお散歩に出ていて、先程帰って来たということでした。

あーあ、「ふりだしにもどる」かぁ。
少し落胆しましたが、元気も回復していました。
ここで「いっかいやすみ」までするわけにはいきません。
家に帰り、チラシをダウンロード用に手直し、サイトにアップロードできた時点でもう日付が変わるそばでした。

そしてこの日、一方では別のことが動き始めていたのでした…。

 

犬の安全対策~その1 いつも名札を~

Ataraxiaではペットロスカウンセリングも行っていますが、
ペットロスはパートナー(ペット)との死別だけでなく、思いもかけない別れでも起き得るものです。
例えばパートナーが急に玄関から飛び出してどこかへ行ってしまった、
お散歩中に首輪が抜けて行方不明になった、
など、普通の日常の中に「思いがけない別れ」は潜んでいるものです

万が一パートナーが行方不明になってしまったとき、飼い主さんはそれこそ一日千秋の思いで
パートナーの情報を、無事の帰りを待つものです。
行方不明になってしまったパートナーが保護され、無事に帰ってこられるためには
パートナーの身元が分かるものを身に着けていることが大切
なのは言うまでもありません。
それには、

1.迷子札 2.マイクロチップ 3.犬鑑札

などがあります。 これから、それらについてのお話をしていこうと思います。

さて、まずお話しするのは、「迷子札」についてです。
ペットショップや通販などで様々な迷子札が販売されているので、
お手に取った方、実際に使用されている方も多いでしょう。

一方で、特に小型犬オーナーの方からは
「大きすぎる」 「重くてかわいそう」 などの声が聞かれます。
それゆえ、お散歩のときにしか付けていないことが多いようです

しかし、先程の例に挙げたように、お家から急に飛び出してしまった場合などはどうでしょう。
あるいは、例えば家が火事になり、パートナーは火の手から逃げられたもののどこかへ逃げて行ってしまった場合…
こんなときは、マイクロチップを入れていない限りはパートナーの身元を示すものがありません。

そこで、ご家族がご自宅にいるときも、パートナーがお留守番のときも、
何らかの身元を示すものを常時つけておくことをお勧め致します
常時装用型に適したものはどんなものか、様々な製品を実際に使ってみて吟味しました。
私が挙げた条件は…

1.重くない 2.大きすぎない 3.固い部分、尖った部分などがない 4.表示が消えない

です。

重くないこと、大きすぎないことは、身につけるパートナーのことを考えれば言うまでもありません。
一日中、寝る時も身につけているので、どんな体勢でも痛くならないよう
固い部分や尖った部分がないことも大切です。
そして表示が消えないこと…これは当たり前ですね。

これらの条件を満たす製品を探し続けてきたのですが、良いと思ってもどれかの条件が欠けてしまうことが多く
これはもう自作をするしかないかと思い始めていたのですが、
蓮 (かばさんは大雑把なくせに妙なところで几帳面だからなぁ…)
私の考える「常時装用型ID」の条件を満たすネームチョーカーを見つけましたので、
実際に製作してもらい、レポート致します!!

さてそのお店は、知る人ぞ知るイタグレの聖地「大和犬具店」さんです。
蓮も過去に首輪を作って頂いたことがあり、今でも愛用しています。

大和犬具店外観

お店まで足を運びました。オシャレ~な外観が素敵。ワクワクします♪

 

 

 

 

 

大和犬具店入口

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃ~ん!やってきましたよ。

 

大和犬具店店内

 

店内の一部です。オリジナルの首輪の他にも様々な犬グッズ、フード等がぎっしり。

 

 

 

 

 

大和副店長心優しき美男子、大和副店長~黒ハート

蓮 「あたしも大和副店長みたいにお仕事する犬にあこがれて頑張ってきたんだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

蓮と大和副店長ごあいさつるんるん

蓮 (あっ、そんな大和副店長、ドキドキドキ…)

蓮、何をやっとるんじゃい。ほら仕事だよ仕事。

 

 

 

 

 

 

 

大和犬具店ネームチョーカー

 

 

 

 

 

 

さてこちらが、件のネームチョーカーです。
細いので負担にならない、革製で金属部分も使っていないので軽く柔らかい、 名前などは革にしっかり打刻してあるので消えにくいと、
私が考える条件をパーフェクトに満たします。

大和犬具店ネームチョーカー色々

 

 

 

 

 

 

これまで作られたネームチョーカーの数々。こうして改良や工夫を重ねて今の形になったそうです。
このこだわりの姿勢が、優れた製品づくりにつながるのですね。

大和犬具店注文

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

注文用紙に所定の事項を記入します。 お店に直接伺いましたので、サイズは測って頂きました。

蓮のネームチョーカーそして数日後、完成!じゃ~~ん!!ぴかぴか(新しい)

 

 

 

 

 

 

 

蓮のネームチョーカー裏側裏側の革の継ぎ目も洒落ています。左側に見えるのは電話番号です。
画像処理をしてあるので分かりづらいですが、しっかりと打刻してあります。

 

 

 

このネームチョーカー、店頭での注文もできますし、ネットでも注文できます。

ただ、かぶるだけでサイズの調節ができないため、抜けてしまったりきつくて入らないということがないよう
採寸はしっかりとしてあることが重要です。
また犬種によっては頭の大きさと首の太さの差が大きく
頭に合わせると首がゆるゆる、首に合わせると頭が通らない…ということもあるそうなので
ご注文の際は、一度お店にご相談されると良いかと思います。

蓮とネームチョーカー蓮 「これでお留守番中もお出かけ中も安心だよ」 ニッコリかわいい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取材協力:大和犬具店 http://www.yamato-inugu.com/

 

 

犬の飛び出し事故を防ぐために

今回はトレーニング(しつけ)についてのお話をしようと思います。
よく、犬が(猫や鳥もですが…)行方不明になってしまったという情報を目にしますが、
その経緯の一つに「玄関からの飛び出し」があります。

玄関の扉を開けておいたら犬が出てしまった。
宅配便やお客様が来た際に、脇をすり抜けて飛び出してしまった。
お散歩のときにリードをつけるより早く出て行ってしまった。

などです。 玄関から飛び出してそのまま行方不明になることもありますが、
飛び出した瞬間、車やバイクにひかれてしまったという事故… 結構多いんですよ。
かわいいパートナーをそんな目に遭わせたくはないですよね。

そこで、玄関など扉から出入りするときに 人間が先、犬は後 をトレーニングしておくことをお勧めします。

では、こちらの動画をご覧ください。 蓮さ~ん、出番ですよ~( 」´0`)」

む?これこれ、誰です?家の中の方に興味を持っているのは(笑)

いかがでしたか? 方法は簡単です(事前に「待て」を教えておく必要があります)。

リードを付けた状態で扉の前で「待て」をさせ、人間が出て「よし」をかけられるまでそのまま。
もし動いて人より先に出ようとしたり、人と一緒に出ようとしたら即座に扉を閉めてしまいます。
そして再び「待て」をかけます。

これを何度か繰り返すと、

「指示が出る前に出ようとしても出られないんだ」

ということに犬が気付きます。
やがて、人が先に出るのを待つようになります。

玄関だけでなく、おうちの中のドア、ドッグランの出入り口などでも行うと良いです。
これを徹底することで、指示なく出て行ってしまったり、別の部屋に入ってしまったりということも防げます。

ぜひチャレンジしてみて下さいね。